●要点
①何を読むか
②どれだけ早く読むか
③読んだものをどれだけ頭に残すか
なぜ自分はこの本を読まなければならないのか、
自分はどうなりたいのか、この本から自分は何を得たいのか、そこまで考えてようやく、
「どういうスピードで、どういう読み方をしたらいいのか」という命題にたどり着く。
1. 本を選ぶとき
以下の点を参考にしてくださ選ぶとよい。
①どういう目的で書かれているか
②自分はどういう目的で読むか
2. 本を読むとき
以下の3点に分けて読み進めていくとよい。
①著者の意見と合うところ
熱心に読みたくなるが、読まなくても大体解るので読み飛ばしてもいい。
②著者の意見と合わないところ
③疑問に思うところ
考えるためのヒントを得るためには、②③を丹念に読んだほうよい。
また、本を読むときには疑う力を持って、疑問に思うところを探しながら読んでいくことも大切。
・情報を疑うことで、自分の考えが生まれる。
・いくつもの考えがあれば、推論の幅が広がる。
・情報の内容を信じると言うだけでなく、情報を利用することも考える。
3. 得られるもの(メリット)
= 著者の力 × 読み手の経験値
同じ本でも人によって評価が違うのはそのためだし、
同じ人でも時間が経ってから読み直すと違う価値を持って響いてくるのもそのため。
4. 投資対効果
= ((著者の力 × 読み手の経験値) ÷ 読書にかけたコスト) × 読み手のビジネス力
投資対効果を10倍にしたいとき、分子を10倍にするのが難しいならば、分母を10分の1にすればよい。
分母は、読書にかかったコスト。つまり、時間。
読書とは、読み手の「今」を投資して、「未来」の成長と飛躍を手に入れる作業。
時間というコストをいかに圧縮して、成果・効率を低下させない読書を実現するかが課題となる。
5. 要領のいい読書
①全体が俯瞰できていて、手際よく、そつがない。
→ 全体像を把握。
②計算高く読む。
→ 押さえるべきポイントを外さない。
→ 何をどう読めばリターンを最大かできるか。
6. 視野の広さを決める要因
①情報の量(本の問題)
②言葉、体験のデータベースの量(読み手の問題)
③意識の強さ(読み手の問題)
7. 文字情報の入力レベル
①読む
意識で明確にとらえる、しっかり読む。
→腑に落ちてわかる
②わかる
見てわかる。軽く読み流す。確認する。
→意識のフィルターを通す。
③感じる
あと一歩で意味が分かりそうな手応え。
→探している単語やキーワード・フレーズに気づく。
④たしかに見る
単に見えているだけでなく、明確に活字の存在を受け止めている。
→意味や内容まではわからない。