結論として、用語、計算式、集計表などの資料を使って辿っていくとよい。
例:自分の給料とGDP(国内総生産)の関連付ける
・名目GDP500兆円
・実質GDP550兆円
とする(金額は架空のもの)。
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国内総生産とは
一定期間に国内で生み出された付加価値の総額。
・名目 → 実際の金額
・実質 → 物価変動の影響を除いたもの
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付加価値とは
付加価値 = 売上(売価) - 仕入れ(原価)
※ただし、企業の経営状況を分析する場合は、もっと複雑な計算方法になる。
原価には人件費以外の経費や外注費など様々な項目があるため。
企業の付加価値の使い道は大きく、
・税金
・投資
・貯蓄
・株主への配当
・人件費
等に分かれる。
この付加価値に占める人件費の割合を、労働分配率という。
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労働分配率とは
企業が生み出した付加価値のうち、人件費として労働者に支払われた割合。
その付加価値は労働者・資本・租税に分配されるが、このうち労働者の取り分を示す。
日本の平均労働分配率は60%程度と言われる。
自社の労働分配率はいくらか出してみる。
※ただしその平均値は大企業なら約50%、中小企業なら70~80%とも言われ、
また、業界業種によっても異なる。
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自分の給料と関連させる。
GDPと給料は密接な関係がある。
1人あたりのGDPが上がらなければ給料も上がらない。
このように考えれば、GDPの数字への関心も強くなる。
参考:
●内閣府
国民経済計算(GDP統計)
●中小企業庁 2020年版中小企業白書
●経済産業省 企業活動基本調査2020年(2019年度実績)確報概況
●SMBC日興証券 初めてでもわかりやすい用語集
●大和ネクスト銀行 今さら聞けない 名目GDPと実質GDPの違いとは何か