自分らしく、楽しく生きるためにできること


自分らしく、楽しく生きるためにできることは、結局のところは「自分で自分の人生の責任を取る」と覚悟を決めることである。

 もちろん、いきなり大きなことはできないだろうから、最初は小さなことから始めればよい。
 それを続け、慣れたら少しずつ現状よりも少し大きく、少し遠くに、としていくことで、初めて決断することや新しい経験を積みながら、人生はより楽しくなっていくものなのである。

 ただし、「周囲の目が」とか、「仕事が忙しくて」とか、「家族の手前」とか何とか理由をつけたり、特に他人を理由にしているうちは、自分の人生は何も変わっていかないし楽しくもならないだろう。

 また、「習っていないからできません」とか、「教えてもらっていないから分かりません」などと言うのも同様である。
 それでは、今まで習ったことは、その全てを活用しながら生きることができているのだろうか。
 もしくは、必要なことなのになぜ自分から進んで学んだり実践してみないのだろうか。

 そもそも他人は自分の人生の責任などとれるものではないのだから、自分の人生の設計くらい自分でして、自分でやっていくしかないのである。
 少し古い時代の人達は、「お前の頭は何のためについてるんだ」と言って、戒めたり、気づかせたり、背中を押してくれたりしていたものだが、それは今の時代になってもまったくその通りなのだ。

 

 もし「自分らしさが何か分からない」ということであれば、

 ・自分はどう生きたいのか
 ・自分は何をしたいのか
 ・そのために何を優先するのか

ということを普段から考えるようにして、例えば「自分にとっての夢や目標は何か」とか、「今年はこれを必ずやりたい」などと言ったことを、思いついたまま書き出してみて、少しずつ具体的にしていくとよい。
 自分の願望、目標、方向性といったものを優先して行動していけば、そう遠くないうちに自分らしい行動や判断ができるようになっていくし、その願望がだんだんと達成されていくことになれば、今よりも自分らしい人生になっていると言えるだろう。

 だからまずは、

 ・達成したいことを明確にして、それに向かって歩んだり努力をしてみる。
 ・実際に行動していく中で疑問や悩みや不明点が出たら、まず自分で調べて解決してみる。

というようなことを続けながら自己成長として繋げていくことだ。
 最初は小さくても一つずつ困難を乗り越えていくことで、自分の行きたい方向に向かって進んでいくことができるし、それが自分らしさを見つけることに繋がることでもあるし、運が良ければ「ああ、これこそが自分らしくいられることだ」というものを見つけられるようになってくる。

 

 ただ、多くの場合、やっている本人はほぼ間違いなく自分らしさなんて気にしている暇などないことがほとんどだろう。
 自分の人生でやりたいことに集中し、熱中している最中だからである。

 また、そうして一生懸命に取り組んでいるあなたを見て、時には他人が「あなたらしさ」について言ってくれることもあり、それが「自分らしさ」を見つけるヒントにもなることもある。
 しかし、あなたは恐らくそこで、「〇〇さんが言ってくれたのだから、それこそが自分らしさだ」とはならない。
 なぜなら、たとえ尊敬する相手が自分の事を良く言ってくれる言葉であっても、その「自分らしさ」についての内容は、「その人が、その人の人生を生きてきた中で身に付いた言葉のうち、その人が使いこなせている言葉での表現」でしかないからである。

 筆者もそれほど数多くの経験があるわけではないが、人から言われて「ああ、そうか」となってしまうよりも、やはり自分でやっていく中で見つけ出したり身に付けたものは、何にも増して大切にするものだ。
 自分らしさは、自分が自分の人生を、自分の決断や選択で生きていくうちに、自分で見つけるからこそ確実に実感できるし、言葉にすることもできるのだ。

 ただし、「時間はかかっても自分で見つける」ではない。
 時間は限られているのだから、脇目も振らず自分の人生を生きることである。

 自分らしく生きるためには、やはりまず初めに「自分で自分の人生の責任を取る」と覚悟を決めて一歩を踏み出すことが大切である。