大量の情報が溢れる中から、何を選び、どう活用するか、という力を身に付けることは大変重要です。
全ての情報を吟味することはまず不可能ですし、自分の成すべきことにかける時間も少なくなってしまいます。
この記事では、効率よく情報を収集し、判断やその次の行動につなげるための実践的な方法を記しました。
1. 必要な情報を見極める
情報は、ただ集めるのではなく、自分にとって有益となるものに絞り込みましょう。
①目的を明確にする
例えば、「自分の事業や仕事に役立つ知識か」とか、「自分の生活をより良くできるか」などです。
他にも、未来の予想ができたり、直近の活動を改善できそうな情報を探すことも大切です。
②今必要な情報を優先する
「いつか役立つかも」よりも、今必要な情報を優先しましょう。
一般的な情報(専門的でないもの)には鮮度がありますから、数年前のトレンドや過去のニュース記事ではなく、最新のデータや現在進行中の話題の方が適切です。
「いつか」のためにとっておいた情報が、またとない絶好の機会をモノにするくらいに使えるかどうかといったら、想像に難くないですよね?
また、自分の力でコントロールできないこと、関連の薄い事柄にはできるだけ時間を割かないように気を付けましょう。
例えば、政治家や官僚の失態の話、歴史の説や解釈の話、国家や地球規模の出来事、ネガティブなニュース、他人の不幸や失敗などです。
さらに、テレビなどのように受け身状態のまま情報を浴びないことです。
自分にとって必要な情報を自分から取りに行くようにし、時にはテレビよりもWebを活用するなど必要に応じて取捨選択をすることが大切です。
③モチベーションを高める情報を優先する
自分の価値観や方向性、現在の目標などと合致するものを優先しましょう。
赤の他人よりも、価値観が近い人、憧れの人、共に成長できる仲間から得られる情報の方が、大きな励みになります。
もし他人を参考にするなら、今自分が考える理想形で成功している人、先人や偉人や天才と言われた人達などからヒントを得るのが良いでしょう。
2. 信頼できる情報源を探す
情報の質を高めるには、一次情報や信頼性の高い情報を重視することです。
①事実や実体験を重視する
実際に自分で経験したり、現地や現場に足を運んだり、実物を見たり触れたりして得た情報は、もっとも正確で深い理解を得られます。
また、当事者本人の話したり、人に会って取材をして得られる情報なども同じように大切です。
②信頼できる情報源を確認する
省庁や自治体、信頼できる専門機関、専門家など、事実に基づいた、または最も事実に近いと思われる情報源を活用しましょう。
例えば、厚生労働省の公式サイトや、大学の研究機関が公開している論文、専門家が執筆した書籍などが挙げられます。
数字やデータに基づき判断できる力を少しでも磨いていくことが大切です。
どこかのコタツ記事や、机上の空論や、誰かの推測に因る発言などに偏ると、判断を誤ります。
よりしっかりとした情報源を持つことは、周囲の雑音に振り回されにくくなり、自分の課題解決に役立つことに繋がります。
3. 情報収集を計画的に行う
情報の取得方法次第で、判断の質も大きく変わります。
また、効率的な情報収集にはそれなりの計画性が必要です。
①情報収集の時間を決める
1日の中で情報を集める時間を決め、ダラダラと調べ続けないことです。
集めた情報を元に新しい知識を得たり、次の行動をとることの方が本来の目的のはずですよね?
②必要な知識の段階を見極める
「どこまで分かっていればよいか」、「どのくらい時間を割けるか」、「どんなことがどんなレベルで解決できればよいか」など、基準を持っておくことです。
すべての分野で深い知識を追求する必要はありませんし、調べること自体が目的になってしまうことも避けたいところです。
③文字情報を優先する
映像は情報を分かりやすく伝えてくれますが、その分、印象操作や感情に流されやすい点に注意が必要かもしれません。
また、その映像が終わるまで次の情報を待つことになり、自分から時間を短縮したり取捨選択をすることが難しくなります。
④複数の視点を比較する
一つの情報だけを信じるのではなく、他の媒体や専門家の意見なども取り入れてみましょう。
最初に得た情報だけを鵜呑みにせず、別の視点から情報を得たり、時には常に考え疑ってみるという姿勢も必要です。
まとめ
情報収集は目的意識を持って行い、信頼できる情報源を選び、効率よく実践することで、大きな成果につながります。
情報を選び取る力を磨けば、その先の未来もより充実したものになるでしょう。
自分にとって必要な情報を取り入れ、迷わず行動できるようにしていくことで、これからの毎日をもっと充実したものにしていきたいですね。