シンプルな優先順位の決め方 メモ

 
 世の中には、時間術や時間管理という言葉があるが、それらは優先順位そのものと言えるだろう。
 全ての人が1日24時間という同じ条件にある中、そこから生活の基礎となる睡眠、食事、入浴などの時間を取り除いていくと、自分の好きに活動できる時間は限られてくる。
 その残された時間の中で全てをやっていくことは難しいので、やりたい何かをやるために優先順位をつけ、優先度の高いものからやっていく必要がある。
 
 だから、それほど重要ではないこと、例えばスマホ、SNS、メールチェック、遊びや娯楽などをあれもこれもやってしまうと、集中すべき時間が全て分散してしまって中途半端に終わってしまうし、楽しいはずだったことも楽しみ切れずに終わってしまう。
 物事に優先順位を決めることはとても重要なので、もし「最近は気にしていなかった」というようなら、時には優先順位についてよく考えてみて作戦の練り直しをしてみるのもよいだろう。
 
 優先順位を決めるには、まず最初にビジョンを持つことである。
 これは、夢、方向性、目標などという言葉に置き換えることもできる。
 
 将来どうなりたいのかという方向性や目標を持つ中で、今自分が何をすべきか逆算して考えていくということである。
 それらを、年間目標、月間目標という形で持ち、「今大切なことはこれ」ということを明確にしていくのだ。
 
 なお、プライベートなことや仕事以外での楽しみなどを週単位や1日単位の目標にしてしまうと、細かくしすぎてやる気がなくなったり、何か理由をつけて実行しなかったり、途中で飽きたり諦めてしまったりすることもあるので、全体をよく見ながら自分に合うやり方を探していくと良いだろう。
 
 ・自分のすべき最も大切なことは何なのか。
 ・それは自分や社会にどのような影響を与えるのか。
 ・そうなるためにはどのような行動が重要なのか。
 ・どのようなことにどれくらい時間を割くべきなのか。
 ・減らしたり断ったりしなければならないことは何か。
 
 かなり大雑把になってしまったが、要は「普段から自分にとって重要なこととは何か」を考え、「それを達成するために今どういうことをやるべきか」、また、「ここ1か月~1年くらいの間にするべきことは何か」ということを自分で理解して言葉にして言えるように、普段から考えておく必要がある。
 
 こういうことは、「何かあった時に考えるきっかけとなる機会を得た」というのももちろんあるが、それでも、何かのついでに考えることではなく、誰かに言われて考えることでもなく、普段から自分で考えておくことが大切なのだ。
 そうすれば、何かあった時に、自分のビジョンと関係ないことは断ったりたり後回しにして、関係のある大切なこと且つ今必要なことを優先させるということができるようになっていく。
 
 日々の生活や、社会の一員として生きていくと、自分のビジョンや夢や目標とは関係のないものがかなり多く入り込んでくるものだ。
 例えば、飲み会の誘い、遊びの誘い、他人からの見返りのない取るに足らないようなお願いなどである。
 それはそれで楽しかったり、息抜きできたり、何かの経験になるというイベントにはなり得るが、自分の進むべき方向性とは関係ない場合は「自分の人生を推し進める」という意味合いにはなってこないので、それらの時間や回数を増やしたところで幸せで満足のいく人生にはまずならないだろう。
 
 だから、まずは自分のビジョンを決め、それを推し進めるより良い時間の使い方は何かを絞り込み、取り掛かる順番を決めていくようにすれば、優先順位は自然と決まっていくし、決め方も身についてくるし、人生もより良い方向に進んでいくだろう。