1. 段取りについて
段取りで最も大切なことは、
①成果の最大化
②目標の達成
である。
そのための「計画と行動」の全てを段取りという。
「泥棒を見て縄を綯う(なう)」ということわざがあるが、泥縄とは、段取りができていない人の象徴とも言える。
泥棒がいたら捕まえるだけだし、不安だからいつも縄を綯う用意しておくというのもおかしいだろう。
しかしながら、せめて泥棒を捕まえたり通報したりする訓練や、縄の準備くらいはしておきたいものである。
もし、このことわざを元に計画を立てるなら、
・泥棒を発見した時に、自力で捕まえるにはどうしたらよいか
・泥棒を発見した時に、誰かに捕まえてもらうにはどうしたらよいか
・泥棒行為が行われた時点で、仕掛けで捕まえるにはどうしたらよいか
・泥棒行為が行われた時点で、警報を鳴らすにはどうしたらよいか
・泥棒に逃げられたとしても、最終的に必ず捕まえるためにはどうしたらよいか
のように、①②の要素、例えば「確実に、短時間で、無傷で捕まえる、など」を備えたもので計画を立て、
それが実現に向かうように行動に移していかなければ、何の意味もなさないだろう。
2. 計画と行動について
計画は、やるべきことを明確にするためにある。
例えば学習計画をシンプルにすることは、それぞれの時期における勉強の役割分担を決めること。
自分の蒔いた種が、どのくらいで芽を出し、いつ頃刈り取ることができるのか、種をまく前に判断すること。
インターネットを使う仕事をするなら尚更必要な能力である。
●計画の立て方
本質を見抜くとは、ゴールとそのための手段、筋道を事前に考えておくことである。
①ゴール(目標)から発想する。
どこまで向かうかを明確にし、ゴールとの距離を縮めていくこと。
ゴールに対して自分は今どの位置にいるのか、弱点は何か把握できるようにすると尚良い。
②計画は複数用意する。
自分の行くべき方向、取るべき進路を指し示すものが計画であるが、その辿り方は、
「最低限の通り道で最短距離」や「後の計画段階につなげるために可能な限り網羅する」など様々である。
しかし、大抵は計画通りにいかないことの方が多いので、「AがダメならB、BがダメならC」と言うように、
将来の方向性に合わせて、より実現性を高めるためにも、計画は一つではなくできれば五つは準備しておき、
その時にはどう軌道修正するかも考えておくことがコツである。
できるだけたくさん立てて、書き出しておくこと。