①注ぎ込む労力の全てを仕事の核となる部分に集中させる
自分の本務はどこにあるのか常に把握できるようにすることが大切です。
自分の本務をきちんと済ませたり結果を残すことができるようになれば、「勝てば官軍」とまでは言いませんが、周りから文句も出にくくなりますし、多少の要望を聞いてもらえたり、融通してもらいやすくなり、仕事の自由度や責任範囲も増えていくようになります。
もちろん、自発性も目的意識も高まってくるので、仕事そのものが今よりももっと楽しくなることでしょう。
そして仕事は、内容も質ももちろんそうですが、特にスピードについてが大切であり、「時間をかければ良いものが出来上がる」と言う考え方だけで向き合うのは間違いといっても過言ではありません。
どんなに時間をかけたところでダメなものはダメだし、考え方が袋小路に入り込んで逆効果になる場合も多いですし、納期などをはじめとした期日や期間、また、市場の流行り廃りもあります。
目まぐるしく変化する現在のビジネスシーンで求められている主力となる力は、何よりも第一にスピードなのです。
その上で、結果を残せるだけの内容と質がなければなりません。
だからこそ、「自分の本務は何か」を常に把握し、段取りに沿って今すべきことをこなしていき、今いる場所で結果を残すことが大切です。
質にこだわり過ぎたり周りが見えなくなったりして納期をオーバーする事はもっての外なのです。
②仕事の核となる部分に繋がるスキルを磨く
要は、その分野のスペシャリストを目指すということです。
それが今の自分に合った方向性や技術やタイミングで大成できればベストなのでしょうが、いつでも常に自分に合った仕事ができるかというと、そういう機会に恵まれないことも少なくないですし、一方で、与えられたことをこなしていくうちに世界が広がっていくということもあります。
もし独立したいのであれば、よく言われるように「平均点70点の何でもこなせるタイプ」が向くのかもしれませんが、多くの組織は有能な人間だけで構成されていることはまずありません。
突き抜けた人もいればそれを補佐する人もいて、一つの集合体になって初めて強さを発揮できるものです。
仕事の核となる部分に繋がるスキルを磨いていけば、「この仕事はあの人に頼もう」となりやすくなります。
例えば野球選手で考えれば、その評価はあくまでもバッティングやピッチングなどの能力で決まるのであり、人柄がよくて、お世辞がうまくて、みんなから愛される人物だったとしても、それでレギュラーは取れないのです。
③周りよりも一段高い意識を持つ
「自分はビジネスマンだ」という意識を持つことであり、「自分はサラリーマンだ」という意識のままでいないようにすることです。
ビジネスマンの意識であれば、明日からよその組織に行っても今と変わらずに力を発揮して、その組織に対して貢献できることは何かを考えるでしょう。
サラリーマンの意識のままだと、今の環境でお給料をもらって今の仕事をこなすことでしか通用しないでしょう。
要は、「明日放り出されても問題なし」と言えるように実力を磨いておくことです。
自分を採用してくれた会社に対してそのように考えるのは感謝の気持ちの面でも良くないことだと思う人もいるでしょうし、公言するのはもっと良くないことでしょうが、自分の中だけで気持ちの上で一段レベルの高い人であろうとする分には誰も文句は言いません。
他の人に迷惑をかけずに自分の中で意識するだけで何か少しでも変われるのであれば、そうすればよいのです。
また、マネージャーになる従業員とそうでない従業員の一番の違いは「企業家精神」と言われています。
企業家もマネージャーもいずれもリスクをとることを恐れず、成功に向かって行動を起こし、自らを再生し続け、チームと共に前に進み続けられる人でなければできないからです。
まだ一般職の人にしても、「今日は仕事でどんなことをしていこうか、どんなことができるだろうか」と前向きなことを思って向き合うか、「今日も仕事だ、あぁーめんどくせえな早く帰りたい」と思うかでは雲泥の差があるは言うまでもないことなのです。
すべてが思った通りにうまくいくということはまずないでしょうが、多少のことがあってもめげずに進んでいくことです。
ただし、健康を無視して頑張り過ぎになり、心や体を壊してまですることではありませんから、まずは今の仕事を一人でこなせるように一つずつしっかりと覚えて身に付け、自信に繋げていくことが大切です。