挨拶を無視してくる人に対する効果的な対応


 挨拶を無視してくる人には、反応するまで粘り強く挨拶してみるとよいです。

 これは、無視されたことを根に持ったり負の感情を持ったりしながらやるのではなく、いつもと変わらない明るい挨拶で分け隔てなく対応した上で、「この人に挨拶の返事をさせたら勝ちゲーム」くらいのノリでやることです。
 相手も、挨拶されているのが分かっていて返事をしないか、その日の機嫌が悪いか、恐らくその程度のことですから、長くても1ヶ月位で根負けするでしょう。

 こちらとしては、相手が無視したり反応してこないことに真面目に付き合って、自分の方が先に精神的に参ったり、ストレスにやられてしまわないことです。
 それだと、相手は何もしていないのに相手のペースに乗ってしまっていることになります。

 そうでなく、いつもと変わらない明るい挨拶で分け隔てなく対応できるようにするのです。
 些細なことかもしれませんが、うまくやれば、明るさと冷静さを保ったまま相手を根負けさせるくらい粘り強い交渉スキルが身に付いたり、予想外の事態にあっても落ち着いて思考や行動ができるようになるものなのです。

 

 そもそも「この人には挨拶を返さなくてもよい」とか「挨拶をされたぐらいで嫌な気分になる」というようなのにはロクな奴はいないので、基本的には「嫌な性格の人」くらいに思っておけばよいです。
 これが自分にとって毒にしかならない相手なら残念ながら距離を置くしかありませんが、仕事などの都合でどうしても組んだりやり取りをすること想定される場合は、しょうがないけれど先述のようなゲーム感覚と共に無理矢理やっていくしかないでしょう。

 あまりよい言い方ではありませんが、「いつも変わらず分け隔てのない明るいコミュニケーションができる人」という、この先一生使える力を得るための実験台になるでしょうし、この先に大切な機会が訪れた時に向き合う相手がこのタイプの人なら、それでもやり取りをしなければならないのです。
 それを考えれば「あの人、挨拶したのに無視してきて、感じ悪いなあ。」となって、小さなストレスが重なってやがて心を乱すことになるより、自分に対して「今日は満点の挨拶ができた」とか、相手に対して「そういう日もあるよね」とか思える方がかなりイイじゃありませんか。

 ただし、相手だって人間です。
 実は嫌なことがあって辛い状況にあったり、何か問題を抱えていたり、気が気ではない状態に陥っていて周りの声が聞こえていないのかもしれませんので、その辺りは念のため配慮をしておく必要はあるでしょう。
 まあ、毎日無視してくるのならそれは違うのかもしれませんが。

 

 また、毎日挨拶をし続けることで、後に「相手とちょっとした会話の回数が増えた」とか、「意外にも打ち解けることができた」などの実際の効果があったとしても、その時点ではそこから先にはあまり期待しないようにすることです。

 なぜなら、もし関係性を作るのにうまくいかなかった場合、自分自身が妄想や心のストレスを膨らませてしまい、負の感情に苛まれ続けることの方が問題だからです。
 特にネガティブな問題を抱えているわけでもないのに挨拶もまともにできないような人に、時間を取られてはいけません。

 さらに、「挨拶を先にした/しない」とか、「機嫌が悪いように振る舞って相手に気を遣わせる」とか、そういったことで優位性を得る手法というものが世の中にはいくつもあると思いますが、もし相手にその様子が見て取れるのであればそれは心からくだらないことなので、ゲーム感覚とか自己成長のための訓練などと考えず、極力相手にしない方がよいです。

 相手だって、あなた以外の人や親友や上司などキーマンとなる人には、間違いなく印象よく挨拶しているのでしょうから。
 大半は、いい大人が社会に出て相手を選り好みして我儘を言っているだけのことですので、こちらがそれに振り回されないようにしていくことです。
 色々言いましたが何にせよ、挨拶は自分から、明るく元気よく、感じ良くできることに越したことはないのです。