難しい課題や創作にあたる時に集中力や意欲が途切れないよう、
何か少しでもより良くできないかと思ってやってみた時のメモ。
●やったこと
純ココアを購入し、朝食時に取り入れた。
●経緯
以前、全身麻酔による親知らずの抜歯手術をしたことがあり、
退院後の生活もしばらく食生活や痛みの面で不自由していたため、
傷口が速く綺麗に回復する手助けとなるものはないかと探していた時期があった。
その時に、「ココアには創傷治癒促進効果がある」という研究がされているのを知り、
調べて取り入れてみて、なかなか良かったので、その後ココアについてさらに学んでいった、
という流れから見つけたものである。
なお、筆者は学者や医師、また、食の専門家などではないので、
あくまでも個人ブログの投稿という範囲でお楽しみいただきたい。
●論文の概要
Dietary flavanols improve cerebral cortical oxygenation and cognition in healthy adults
「食事性フラバノールは健康な成人における大脳皮質酸素化および認知機能を改善する」
(2020.11.24 米イリノイ大学)
チョコやココアに含まれるココアフラバノールは健康な成人の認知機能を増進させ、
脳卒中や認知症の予防に働くことが示されている。
イリノイ大学にて、18歳から40歳までの健康な成人に対し、
ココアフラバノールの摂取が脳に与える影響を、
脳の血中酸素濃度と認知テストの成績の、2つの尺度で計測した。
ココアフラバノール(680ミリグラム)を多く摂取した参加者の前頭葉における酸素化は、
摂取量が低かった(4ミリグラム)参加者に比べて3倍以上高く、
酸素化に要する速度も1分ほど速くなった。
近年の研究により、難易度の高い課題はより多くの酸素を脳で消費させることが示されているが、
摂取者が行った高難易度の課題には優位な差を生み出し、解決速度が「11%」ほど上昇していた。
一方で、単純な課題に対しては変化がなかった。
研究の結果、ココアフラバノールの恩恵は、
「難易度の高い課題に直面した脳に多くの酸素を送り届けることで、はじめて発揮される(有意差がでる)」
と結論付けた。
ただし、今回の研究ではココアフレバノールの摂取が成績に全く影響しない人もいた。
これら「影響なし」の人の脳内の酸素を調べた結果、
影響なしの人はココアフレバノールがない状態でも、
十分に前頭葉に酸素が供給されていることが明らかになった。
●参考
・Neuroscience
Cocoa Flavanols Boost Brain Oxygenation and Cognition in Healthy Adults
・Scientific Reports
Dietary flavanols improve cerebral cortical oxygenation and cognition in healthy adults
・ナゾロジー
ココアは「むずかしい」仕事の生産性を上げるという研究
・森永製菓株式会社 ココアレポート
医療現場でのココア利用事例報告
※このサイトでは今回の記事の他にもココアの様々なが研究や効果が掲載されている。