IQを高めるためにできること メモ

 
 一昔前は「知能は持って生まれてきたものであり、生涯を通してそれほど変わらない」というようなことが広く思われていたと思う。
 しかし、近年の科学の研究などを読むにつけ、「生まれつき頭が悪くても、頭は使えば使うほど良くなる」というのが一般的であり当たり前になってきたようだ。
 なお、頭は使えば使うほど良くなるが、使わなければ当然退化や老化をしていくため、どんどん使っていくことが重要である。
 
 誰だって、「IQを高めたい、賢くなりたい、もっと頭が良くなりたい」というようなことを考えるものだ。
 であれば、そうなるための方法を実践すれば良いのだが、それにはどのようなものがあるのだろうか。
 
 
 
①有酸素運動をする
 30分程度の有酸素運動をすることで、BDNF(脳由来神経栄養因子)を出すことができる。
 これが神経同士のつながりを成長させると言われる。
 また、海馬で新しく神経細胞が生まれることを加速し、神経細胞の死を抑制する。
 
 
 
②瞑想をする
 瞑想をすることで脳が休まる状態を作ることができる。
 脳は休んでいる時でもデフォルトモードネットワークが動いているため、瞑想で頭を整理する時間を作ると頭の中も軽くなり、記憶も整理されやすくなって、普段の記憶力や知能の向上につながる。
 仕事や外出などで瞑想の時間や環境が作れない時でも、昼食の後などにボーっとする時間を作ったり、余計なことを考えずに緑のある公園などを散歩したり、机に伏して目を閉じて視覚情報を遮断する時間を作ったりするだけでも変わってくる。
 
 また、現代社会において瞑想と対になる行為が「スマホの使い過ぎ」であり、四六時中頭を使い続けて休息がなくなるため脳に悪い。
 スマホの使用、特に目的もなくダラダラと長時間使っていたり、ちょっと時間が出来たらすぐ触っているというような場合は、頭の中に常に情報が詰め込まれることになるので、脳を休めて情報や記憶を整理する暇がなくなってしまう。
 そうすると脳の中は散らかったゴミ捨て場のような状態になり、こうした状態が続くと認知症のような症状も出るそうで、スマホ認知症とも言われる。
 
 
 
③魚を食べる
 特に青魚にはDHAやEPAという脳を作っている油が含まれていると言われる。
 DHAは脳の海馬にもあり、脳内で信号を伝える働きのあるシナプスがあるが、このつながりはスムーズにする働きがある、つまり頭の回転が良くなるということである。
 一例として、サバ、サンマ、アジ、イワシ、マグロなどの他、青魚以外ならサケなども。
 
 また、近年では魚の摂取量が睡眠障害の低下とも関連していることが分かってきており、魚の摂取量が多い傾向にある人はよく眠れ、少ない傾向にある人は睡眠障害の人が多かったという研究結果もある。
 睡眠障害が多いということはメンタル面でも不健康になりやすく、万が一崩れてしまうと不安や緊張などの小さなことをきっかけに「ありもしないこと」を考えて一日中休みなく脳を使い続けてしまう状況に陥りかねない。
 その点も含めると、魚を積極的に摂るようにするのは良い手だと言えるだろう。