何か得体の知れない焦りを感じる時には

 
あれもしたい。
これもしたい。
思い通りにしたい。
もっと良い言葉を使いたい。
今やっていることで成果を上げられるのか。
今やっていることを無事に終わらせられるのか。
このままではうまくいかないんじゃないか。
自分(や誰か特定の人)に負けてしまうんじゃないだろうか。
 
というように、頭の中でずっとモヤモヤさせていて、
何か得体の知れない焦りを感じる時には、
思いついた言葉をその通りありったけ書き出してみて、
 
「ああ、自分はこのように思っていたのか」というように一旦俯瞰してみて、
それらを良い言葉や前向きな言葉に変換してみるとよいだろう。
 
書いてからしばらく置くと、
「これってもっと良い言葉に置き換えられるよな」とか、
「これは自分を犠牲にし過ぎじゃないかな」とか、
「これはもう少しはっきりした言葉にできそうだな」
と視点を変えることができるようになってくるものである。
 
 
 
例えば「あれもこれもしたい」というのは、言い換えれば、
今は言葉が明確になっていないだけで、情熱はあると言えるし、
自分で決断をし、主導権を持って進みたい、
という責任感があるということである。
 
また、今現在の時点で何がしかの目的や目標を持って、
物事に向き合っているということでもあると言えるだろう。
 
「もっと良い言葉を使いたい」というのも、
今までの縁に感謝を感じていたり、
未来の自分に期待を持って今やれることに取り組み、
少しずつ良くしていこうという気持ちがあるからである。
 
「うまくいかないんじゃないか」というのも、
何か抜け落ちがないか配慮できる気遣いがあるとか、
自分と何かを客観的に見て比較できる能力があるとか、
何が何でも達成したいことがあるという心の表れでもあるのだ。
 
 
 
頭の中でずっと思い続けて憂鬱になっているようだと、精神的に良くない。
それならば、今の状態を書き出してもう少しだけハッキリさせてしまえばよいのだ。
 
もし書き出して俯瞰してみて、「実はこういうことだったのか」と分かったらしめたものである。
 
まずは今の時点の自分を認め、
「今の自分でもなかなかやるじゃないか。大丈夫じゃないか。」と思って落ち着き、
あらためて、自分や、周りの人や、物や、今起きていることを大切に扱う、
という心を持って接していくとよいだろう。
 
残念ながらしばらく経っても良い言葉や前向きな言葉に置き換わらないのなら、
その紙は丸めて捨てるでもして、今回は忘れてしまえばよい。
 
 
 
そしてその次は、
「〇〇達成するためにはどうしたらよいか」
「もっと良い言葉を使えるようになるにはどうしたらよいか」
「〇〇がうまくいくためにはどうしたらよいか」
というように、一段掘り下げてその対策を書き出してみることである。
 
例えば10個書き出せたら、今からできそうなこと3つに〇をつけ、
できそうな順に番号を振る。
今が朝なら、今日はその3つに取り組んでみるとよい。
今が夜なら、明日はその3つに取り組んでみるとよい。
 
得体のしれない焦りはこのようにして減らしていくとよい。
今よりも心が少しでも軽くなったのなら、今日くらいはゆっくり寝て、
また明日から気持ちを新たに元気に進んでいけばよいのだ。
 
より良く生きるためには、こうしたことが大切である。
継続のコツは、少しずつでも変化させ、少しずつでも積み上げていくことである。