試験や評価の結果の良し悪しに問わず思い出しておくこと

 
良い結果を手にすると、浮かれてしまいやすくなる。
良くない結果を手にすると、落ち込んで沈んでしまう。
どちらも周りが見えづらくなってしまうものである。
 
会社の評価や試験の点数が良かったのなら、
「勝って兜の緒を締めよ」ということで済むかもしれないが、
良くなかったとしても、それほど落ち込む必要はないだろう。
 
数値やランクなどで確認できる結果はあくまでも、
それを計測した時点の確認結果であり、
まして今後も永続するわけではないからである。
 
「今の実力はこのくらい」、
「そこから分かった課題がコレとコレ」、
「だから、こういう段取りをすれば前向きにやっていけそうだ」、
というのが分かっただけでもラッキーと捉えた方がよい。
 
もちろん次の試験や評価でもっと上を狙って努力するのは当然だが、
それよりも、実際の社会の場で外部の人とやり取りをするような場合は、
「仕事ができる」とか「こちらの要望をどれだけ満たせるか」というのは前提で、
信頼のおける言葉の使い方、話し方、伝え方ができる人か、
振る舞いや受け答えはどうか、心や体はタフか、同じ方向性を向けるか、
また、迎合する人か、阿る人か、どういう人か、ということの方が、
実はよりしっかりと見られているのだ。
 
だから、一時的な数値やランクの結果に一喜一憂してしまうよりも、
そこから出てきた課題について、これから地道に改善していくようにする。
そして、自分の目的や目標と所属組織の方向性とが合うようにしていく。
これに合わせて、人間としても磨きをかけていく。
こういうことも大切であることを忘れてはならない。