成功体験を積み上げる必要の有無について メモ

 
 何かにチャレンジした時に、「何となく上手くいった感じはしているが、手応えを掴んだ感覚がない」ということがある。
 それは、一足飛びになってしまったことが要因であることが多い。
 
 高い目標を掲げて、それを達成するために頑張っている人は多いと思うが、目標を構成する小さな目標や経過点については、はたしてどのように扱っているだろうか。
 大きな獲物だけ狙うのではなく、そこに含まれる要素としての小さな目標にも目を向け、それらを設定して達成し、上手くいった手応えを感じてみるとよいだろう。
 
 例えて言えば、「1個100点の目標を達成したら成功」というものだけでなく、「各5点や10点の目標を達成して合計100点にしたら成功」という考え方である。
 その5点や10点のものは、今の自分にとっては乗り越えるのに少し難しいくらいの難易度を設定するとよい。
 
 今現在、上手くいってるかどうかの手応えが感じられていないとしたら、当面は確実にできることや少し難しいぐらいの目標を設定してみることだ。
 無理せずとも成功体験を積み上げられそうなこと、且つ積み上げておいた方がよいと思えることであれば、小さな成功として積み上げるに越したことはないのである。
 
 
 
 ただ、中には「そのような設定ができないこと」や「まだ経験したことのない未知のもの」などがあるだろう。
 そうした場合は、特に成功体験を積み上げる必要はない。
 それよりも、インプット、アウトプット、フィードバックのサイクルを回していくことを優先させた方がよい。
 
 目標で言うなら、目標を立て、実際に取り組む。
 そして、「どのくらいできたか」、「改善するところはあるか」について考えることである。
 
 上手くいかないことがあったとしたら、「それではどうすればいいのか」、「どう改善すればいいのか」、「何が良くなかったのか」、「何が不十分だったか」ということを明らかにして、次にやる時にはフィードバックした内容に基づいて修正していく。
 そうすることで、目標の達成や自己成長に繋げていくのだ。
 
 
 
 結局、失敗してもフィードバックを積み上げれば、達成は出来ていないかもしれないが、自己成長には繋がる。
 それを続けていけば、目標の達成に近づいていく。
 失敗してもほったらかしで、反省も修正も何もしなかったり、自分の掲げていることをあっさり忘れてしまうから、同じミスを何度も繰り返すことになるのだ。
 
 フィードバックは、すればするほど失敗確率が減り、成功確率が高まっていく。
 上手くいかないことがあったらフィードバックをしてみて、少しでも修正していくことである。