手短に目標を達成するためにすべきこと メモ

 
 「焦らずコツコツ努力を」とは言うが、物事の達成の喜びというものは、たとえちょっとでもいいから早く実感したいものである。
 その実現のためには、今日一日や、今この一瞬に注目することである。
 過去を考えて後悔したり、未来を考えて不安になったりしている場合ではない。
 
 将来の目標や方向性を決めるのは良いことである。
 しかし、ビジョンや理想や生きがいは持つにしても、ここ1年くらいの範囲で目標を設定して落とし込んでいく方が現実的だろう。
 ビジョンを持つことは、現在の自分とどのくらいかけ離れているかを確認するために重要であり、さらに、自分はどういうことをしていくと幸せなのか、という方向性を意味するからである。
 
 そのビジョンをもとに今日の行動を決めて実際にやってみることで、「ビジョンに一歩近づいた」、「今日の目標を達成した」、ということになるのだ。
 「こんなので目標達成だなんてあっさりしすぎだ」と思うかもしれないが、目標や設定が高すぎてしまうと、かえって今日やった行動は正しかったのかどうかわからないまま今日を終えることになりかねない。
 だから、「最近達成感を味わっていない」という人にとってはこのくらいでちょうど良いだろう。
 
 もちろん、将来やりたいことをするために高い目標を設定することがあってもよいのだが、それをどんどん細かくしていき、「今日できること」にまで落とし込む必要がある。
 そうすることで、自分が本来掲げている理想や目標に近づいていけるようになるからだ。
 理想や目標だけを設定して終わりなら何も意味はないし、設定したものを細かく分割していって「今日何をするのか」という今日1日の目標にまで落とし込まない限り、永久に達成するはずはないのだ。
 
 
 
 一先ずは、少し先に設定した目標のために、今日何をするのか、今日何をしたのかということぐらいは何も見ずに言えるようになった方がいいだろう。
 そのための準備として、1日1日何をするのかをよく考え、そのための時間を1時間でも15分でもいいので使っていくことである。
 それができればビジョンに向かって一歩進んでいることになるし、明日もやればもう一歩、それが1週間、1ヶ月となれば、続けた分だけ前に進んでいくのだ。
 
 長めの目標設定の話で言えば、たまに「10年埋もれてすいません」なんて謙遜している成功者を見かけることがある。
 それは、つまりは10年分の目標を逆算して、細分化して、1日1日のやるべきことに落とし込んで、実際に実行してきた、ということなのだ。
 その人は、「10年後の目標に紐付けられた『今日のやること』ができれば、それはビジョンに向けて進んでいることになると」いう単純な話を、地道に積み上げてきたことに他ならないのだ。
 
 さて、自分の足元を見つめてみていきなり「10年後」というのは大変だろうから、まずは今年1年の目標(この投稿のタイミングとしては2024年の目標設定というのが適切だろう)を決めてみて、それを半年後までにここまで、3ヶ月後までにここまで、1ヶ月後までにここまで、というように細かく分割していって、今日の目標として定めいく。
 日々それができていれば1年後のビジョンに向けて進んでいることになるし、その中で自分が成長したと感じたり、周りの誰かの役に立ったと思えることもあると、それが自信となって前向きさにも表れてくるし、その都度「今日は良い一日だった」と感じて生きていけば幸せも感じられるはずである。
 
 理想や目標を分割して、現実に達成可能な行動になるまで落とし込み、今日1日何をすべきか考えて、それを何よりも優先して必ずやるようにして行く。
 そうすれば、理想や目標が一歩ずつ実現していくことに繋がっていくのだ。
 だからまずは、目標を分割して今日やるべきことを割り出すことが大切である。