新しく習慣にしたいことを自然に取り入れる方法


 何か習慣化したいことがある時は、「これから毎日やるぞ」と気持ちばかり意気込むのではなく、「既に習慣になっている行動とセットにする」方が馴染みやすいです。
 或いは、絶対にその行動をとらないと次に進めないもの、例えばスイッチのオンオフなどをきっかけとしてその後の流れに組み込むとよいです。
 あらかじめ、新しく習慣にしたいこととセットにする行動を決め、例えば次のようなイメージで一連の流れとして作ってしまうとうまくいきやすいです。

・読書を習慣にしたいなら
 通勤電車に乗ったら → 読書をする

・今日の仕事のスケジュール確認を忘れないよう習慣にしたいなら
 会社のパソコンの電源を入れたら → 今日のスケジュール確認をする

・寝る前にストレッチをすることを習慣にしたいなら
 お風呂からあがったら → ストレッチをする

 

 なお、「朝5時に起きて1時間勉強する」などのように、時間を条件に決めてしまうことがあります。
 この場合は、それをするために意識をする力や意志を持って行動する力を必要としてしまうので、人によるかもしれませんが、どちらかと言えばNGに近いかもしれません。
 習慣にしたいのであれば「今の習慣のついで」として後付けするか、習慣とは言わないまでも「必ず通るステップ」の後にくっつけるようにして流れを作り、意識や強い意志を使わなくてもいいようにすることです。

 上記の例の「会社のパソコンの電源を入れた後」ならば、パソコンが立ち上がるのを待っている間にできることなので、時間の有効活用にもなります。
 動作の速い最新機種を割り当ててくれるような会社にいるなら話は別ですが、あのそこそこ長い起動時間待ちの間に何もしないのはかなり勿体ないことですから、電源を入れたらすぐに手帳でもスマホでもスケジュール確認をするとよいでしょう。

 

 繰り返しになりますが、新しい習慣を作りたい時は、今の習慣の後に新しく習慣にしたいことを付加する、という流れを崩さないことです。
 これを逆にしてしまうと、当たり前のようにやっていた今までの習慣がうっかり忘れることによって無くなってしまったり、その行動をとることがかえってストレスになってしまう、ということになりかねません。

 ルールさえ押さえておけば、意志も意気込みもいらずに新しい習慣を身に付けられることほど心強いことはありません。
 大抵のことは、リスト化して毎日チェックをつけたりしながら時間をかけてやっていくのですから、今の自分や今後の自分に必要なことや、末長く自分のためになることなどをよくよく選び抜いて習慣化していくとよいでしょう。