やりたいことをやれたのにスッキリしない理由


 自分の願望を実現したのに何だか気持ちが晴れない時は、次のどれかが欠けているか、バランスが取れていない可能性があります。

①お金
②時間
③自分

 

①お金の使い道を考える
 せっかく一生懸命働いてお金を稼いでいるのですから、もっと自分の好きなこと、得意なこと、やりたいことに対して賢く使っていくと良いでしょう。
 お金を持っている人且つ上手に使えた人のところには、次の流れのお金や、良い企画やアイデアや商品が集まるものです。

 ただ、自分へのご褒美ももちろん良いことですが、後で振り返ったら「明らかに浪費しただけだった」ということでは、やりたいことをやれたとしてもスッキリしない気持ちが残るでしょう。
 また、やりたいことを実現するまでの過程で無駄なお金を使い過ぎてしまうのも、スッキリしない一因でしょう。

 自分のお金は無計画に使って終わらせないように、今後の自分の人生に対して、「次に繋がる」とか「循環させる」とか「サイクルを回す」などといったイメージで狙って使っていくようにして、より継続性や再現性が上がるように流れを作っていくことが大切です。
 せっかくですからこれからはお金を使う機会は、自分の好きなこと、得意なこと、やりたいことに投資すると決め(実際の投資や投資信託などでももちろん結構ですが)、少しでも知識と経験を身に付けて自分の武器にしていくとよいでしょう。

 

②時間を大切に扱う
 「そこに対して時間を使ったら、その後どのくらい得か」を事前に考えるようにして、もし得られるものが特になさそうなら、その考えはやらない方がよいでしょう。
 単純な話ですが、今現在の自分にとっては時間の浪費に繋がることは、やらない方が良いです。
 もしかしたら、やりたいことを実現するまでの過程で無駄な時間を使ってしまったり、どこかの時点の判断が原因で遠回りすることになってしまっていたとしたら、それがスッキリしない一因となっているかもしれません。

 人生には余白を楽しむ時間や、考えなしに楽しみを噛みしめる時間も必要ですが、こと自分のやりたいことや為すべきことに対して向き合う時は、今すべきことを最優先にして、一先ずは今持っている力で挑んで出せる結果を出す方が断然よいです。

 今向き合っていることは、誰かに認められたいからやるのではなく、自分がやりたいと思ったからこそやっているのだと思います。
 恐らく、自分ならできると思って、自分で決断して、実際に行動に移したのだと思います。
 であれば、お楽しみは今やるべきことを終わらせてから楽しむのでも、決して遅くはありません。

 

③自分で自分の機嫌をとり、上機嫌でいる時間を増やす
・おいしいものを食べる。
・欲しい物があれば買う。
・好きな事、やっていて楽しい事があれば、とことんやる。

 など、たまには贅沢をしたり気分の上がる物事で生活を満たし、できればそこに適度な運動と十分な睡眠時間があれば尚良いです。
 もちろん物の程度というものがありますから、何でもかんでも毎回毎回ご褒美というのは考え物ですが、予め予定を立てるなど計画性を持ってやるようにして、①で述べたように明らかな浪費で終わらせないことです。
 もしかしたら、やりたいことを実現するまでの過程で、周りや結果を優先させて自分を抑え込み過ぎていたとしたら、それがスッキリしない一因となっている可能性が高いのではないでしょうか。

 気分良く過ごす為に自分自身にお金や時間を使うことは、時には必要なことです。
 自分への報酬を怠ったり我慢し続けすぎてしまうと、気分が落ちてやる気もなくなってしまいます。
 自分を認めることも、褒めることも、時にはあえて甘やかしたりすることも、日々を幸せに過ごすために必要なことであり、大切なことなのです。

 誰だって、他人の気分に流されたり、ご機嫌を窺ってばかりの人生よりも、自分で自分の機嫌をとり、上機嫌でいられる人生の方がよいのは当然でしょう。
 機嫌の良い時間が長いほどより本来の自分でいられるわけですし、その方が自分の人生も人付き合いもうまくいく、というものです。

 自分で自分の事を上手に管理し、気分良く過ごし、物事や人にしっかりと向き合い、望む結果に繋がるように実際に行動していかれるよう、ちゃんと自分で自分の機嫌をとれるようにしておくことです。
 やってみれば分かりますが、「自分はどんなことで機嫌をとれるのか、喜ぶのか」ということは、意外と頭の中でぼんやりと思っているだけで言葉や行動とリンクしていなかったことに気付けますから、やればその分自分をもっと深く知ることに繋がります。

 自分のことがしっかり分かっていれば、何か結果が出た時に「嬉しかった」とか「気分が良かった」などの有意義で充実した時間もより濃いものになりますし、延いては良い人生を生きているという喜びに繋がっていくことでしょう。
 ですから、自分で自分の機嫌を取る事は決して怠ってはなりません。