自分の不安や悩みに合った対処法が見つからない時は

 
1. 前提
この手の話は大抵、動画や本などを見たり読んだりしていると起こることが多い。
しかし、必ずどこか他のところで明らかになっていることがほとんどである。
見つからないという状態は、例えば次のような状況に陥っているのかもしれない。
 
 ・そのことにとらわれ過ぎて、思考、視野、扱っている言葉が狭まっている。
 ・自分の質問のキーワードと、解決の対象となる言葉が一致していない。
 ・今自分に起きているその現象自体を何と言っていいのか、言葉として定まっていない。
 ・意外なところで意外な解決法が出ている、言っている、ことを見落としている。
 
悩みと答えは一対一の対応というわけではない。
他人の悩みに対しての回答が、自分に対してしっくりくる可能性だってある。
また、世の中に問題の解決法は何千通りもない。
そして、実際に自分でやってみない限り、その答えが自分にとって正しいかどうかも分からない。
 
 
問題を解決するには大きく分けて二通りある。
①表面的な解決を試みる
例えば、
 ・自分にとってのおまじないをしてその気になる
 ・物の整理整頓をして心機一転する
 ・お気に入りの道具を使って今の気持ちを和らげようとする、など。
 
しかし、たとえ表面的であろうと一時的であろうと、解決の糸口が見つかれば、しめたものである。
縁起かつぎや日常の小さな行動習慣でも、自分にとって心強い味方であり、原動力となり得る。
 
 
②本質的な解決を試みる
例えば、
 ・睡眠不足を解消する(毎日平均して7h以上取る)
 ・運動不足を解消する(ウォーキングを始める)
 ・セロトニンの活性化(朝日を浴びる、朝に散歩をする)
 ・そのことを解決した人と一緒に作業してみて、自分との違いを客観的に分析する
 ・医師やインストラクターなどの専門家を通して原因を突き止め取り除く、など。
 
大切なのは、原理、考え方、共通事項と言われるような「概念の数」を増やしておき、
何か困った時にその状況を何とかするための判断材料とすることである。
有名人の〇〇さんがやって解決したなどという「例の数」を増やすことではない。
 
 
2. まずできること
①関連する動画などを100本調べて見てみる
できるだけ作業量が多い、仕事が速そう、その分野で継続年数が長そうな人を見るのがよい。
たくさんこなして速くやる人は、それだけトラブルにぶつかる確率も高い。
また、長く続いているということは、それだけ乗り越えたり改善をしてきた回数も多いものだ。
ゼロから自分だけのオリジナルですべてを解決しなければならない、というのは時間の無駄である。
 
 
②自分で調べてみる
自分でどのように思ったからこう調べた、というのを記録しておくとよい。
後で読み返すことができると、手戻りする回数を減らすことができるからだ。
また、過去の自分がとった未熟な考え方や段取りの組み方を上手に客観視できると、
自分の成長も強く実感できるし、これから先の改善へと活かすことにつなげられる。
 
 
③人に聞いてみる
ある程度自分で調べて分からなかったら、人に聞いてみるとよい。
「ある程度」いうのも、10分調べて分からなかったら聞いてみるとか、
3段階掘り下げて分からなかったら聞いてみるなど、設定を決めておくとよい。
 
「解決するまで際限なく自分の力だけで調べ続けなければならない」と考えるのは、
自分で自分をギリギリと締め付けるだけであり、精神面の健康として良くない。
 
(1)身近な人に聞く場合
知ってそうな人、聞きやすそうな人、答えてくれそうな人がよい。
適当にあしらわれたり、冷たい言葉をかけられる確率が低ければ、
自分の持っている「解決したい」と思う気持ちが消えてなくなる確率もまた低い。
 
(2)身近でない人に聞く場合
最低限、礼儀正しくすること。
それ相応に、先に自分で調べてから聞きに行くこと。
「知りたいことは何なのか」ができるだけはっきりしているとよい。
どんな調べ方をして、どこまで分かったかが伝えられると尚良い。
間違っても、「私の代わりにやってください」という流れになってはならない。
 
 
また、(1)(2)のいずれにおいても、「相手の貴重な時間を割いて自分に使ってくれている」
という気持ちを忘れずに持っておくことである。
その気持ちがあれば、やがて解決した時に自分が嬉しいだけでなく、
相手に対しても感謝の気持ちが湧いてくるし、次もまた頑張ろう、楽しもうと思えるのである。