ポジティブなことは無理してでも言う方がよいか メモ

 
 結論から言えば、無理やりにポジティブなことを言うよりも、ポジティブなことを見つけられる力がつく方が大事である。
 例えば、普段生活していて、今日一日のうちに良いことと悪いことが同じぐらいの分量であった時に、どちらに注目するだろうか。
 その選択によって同じ一日でも全く違った一日となるだろう。
 
 同じ出来事を体験しても、ポジティブな一面に注目する人は楽しい人生になるだろうし、その逆もある。
 無理やりにポジティブなことを考えたり発言したりしなくとも、今ある生活の中からポジティブなことに注目するというだけでも前向きになりやすいだろう。
 同じ様に、無理にポジティブな行動を増やさなくても良いのだ。
 
 もしネガティブな一面に注目してばかりいたら、どんな人でも幸せになれるはずのことでも、そうはならないだろう。
 今日あった楽しかったことに注目すれば、幸せに感じられることが一つでも見つけられただろうに。
 良いことがあったらその都度書き留めておく でも、一日の最後に思い起こして日記に書くでも、ポジティブなことに注目する力を高めるためにできることはあるのだ。
 
 ただ、押さえておくべきポイントとしては、メンタルを鍛えたりストレス耐性を上げたりするのでなく、受け流したり、かわしたり、回避したり、軽減する力の方が大切だということだ。
 まるでRPGゲームの例えのようで恐縮だが、辛いことを真正面から受け止めても無事で済むように、体力や防御力を上げて対応することが対策ではない。
 
 そのような、些細なことで心配や不安を増殖させるということよりも、「今日は色々あったけど、その中でこんなに良いことがあった」とか、「自分は普通だと思っていたけど、意外とまだまだいけるじゃないか」と一つでも多く思える一日の方がよいのだ。
 
 無理してポジティブなことを言ったり、頭の中で思ってもいないようなことを言ったりして、気持ちだけでも何とかしようとするよりも、今の生活の中にポジティブな部分を見つけていく力を養う方が大切なのである。