自己洞察力を上げつつ次に繋げる方法 メモ

 
 ①自分の考えや行動について、紙に書き出したり日記を付けるなど、アウトプットを続ける
 ②自分の上手くいっている所や伸ばせる所など、ポジティブな面に目を向ける
 ③大変なことや辛いことをどのように乗り越えたか振り返り、レジリエンスを伸ばす
 
 
 
 自分を改善したいと思った時、心理学でも、コーチングでも、精神医療でも、認知行動療法でも、何であれネガティブな部分に目を向けてそこを改善していこうという発想になりがちなことと思う。
 しかし、改善をするのは「ポジティブな部分」であり、「自分の力」に目を向けていくことが大切なのである。
 
 自分を見つめ直すために広く言われていることは「アウトプット」をすることである。
 これは認知行動療法では「セルフモニタリング」と言われ、自分を見るということに繋がる。
 例えば日記に今日あった良いことを3つ書くとしたら、書き出すことで自分のポジティブな部分を認識することができるので、後でそれを様々な場面で活かすことにつなげることができる。
 
 自分をよく見てより良くしようとすれば、とかくネガティブな所に目を向けがちになるが、それだと自分が持つ力に目を向けてあげられない可能性が高まってしまうことになる。
 それは大変な機会損失なので、もっとポジティブな部分にも目を向けていった方が良いだろう。
 確かに、自分のネガティブな部分を何とかしようとするのは底上げにはなるが、ポジティブな部分に重きを置いて大切にして、もっと伸ばしていっても良いのではないかと思う。
 
 自分の欠点や苦手な所、できていない所を直すというのはネガティブな面に目を向けることになるので、そのマイナスな部分と向き合ってばかりだと、そう長くないうちに辛くなってしまうだろう。
 だから、そうでなく、自分の上手くいっている所や伸ばせる所を伸ばしていくことである。
 きちんと自分と向き合えていれば分かるかもしれないが、自分の持つ力というのは、実は辛い時にこそ上手く発揮できていることが多いのだ。
 
 
 
 レジリエンスという言葉がある。
 曲がっても折れない力、曲がっても戻る力のことで、心のバネと捉えれば分かりやすいのかもしれない。
 元々は工業用語で「弾性力」という、バネの伸び縮みする力を測定する時に使う言葉だそうだが、医学をはじめ広く使われるようになってきているようだ。
 
 このレジリエンスに目を向け、辛い時をどのように乗り越えたかということを考えれば、自分であれ他人であれその人の力というものを把握することができる。
 そこは間違いなく長所と言えるだろうから、その長所を次から活かしていけば良いのである。
 
 そして、自分の良い所を活かしてレジリエンスをもって乗り越えることができれば、健康な人であってもメンタルを壊さずに、バリバリと仕事をこなしたり日常生活を充実させていくことにつながるのだ。
 また、「受け流す」、「スルーする」などということもレジリエンスの一つであり、正面からまともに受けずに受け流したりして、自分の体勢を立て直すという対処の仕方も大切である。
 このように、大変なことがあってもより楽に元に戻れる力や対処方法を、一つでも二つでも見つけておけば良いわけである。
 
 自己洞察の仕方は様々あると思うが、まずは紙や日記などに書き出して自分を見つめ直してみて、自分の良い面を伸ばしつつ柔軟な対処の仕方を一つずつ身に付けて増やしていくだけでも、より良い自分の成長につなげていかれるだろう。