記憶力を良くするためには メモ

 
 一昔前までは、「生まれてから脳神経は進化しない」とか、「成長期が終わったら脳は鍛えられない」とか、「頭の良さは生まれた時に決まっている」などと言われてきたが、現在では「何歳になっても頭は良くなる」と言われている。
 
 また、「脳の神経同士のつながりは年をとっても衰えることはなく、むしろ鍛えるほど増えていく」とさえ言われている。
 
 せっかく科学や学問が解明してくれたのだから、脳を使わずに退化させるということはせずに、クリエイティブな活動やインプット/アウトプットを続けていき、頭の回転や記憶力を良くしていきたいものである。
 
 
 
①運動をする
 運動することで脳のネットワークを広げていくことができることが分かってきている。
 BDNF(Brain-Derived Neurotrophic Factor : 脳由来神経栄養因子)という脳における最も主要な神経栄養因子があり、これが運動で生み出されると言われている。
 30分程度の有酸素運動をしたり、筋トレなどをするとよく、運動を習慣にしていくとこのBDNFが出やすくなり、脳のネットワークも成長して記憶力が良くなるということである。
 
 さらに、特に運動中と運動直後にはドーパミンも出るので、これに記憶力が高まる効果があるため、運動後に勉強すると効果が上がりやすいということになる。
 
 
 
②睡眠をとる
 最低でも6時間以上の睡眠をとらないと記憶が定着しないということが分かってきている。
 そのため、睡眠を削ったり徹夜で勉強したり作業をするのはまるで効果がないということである。
 
 勉強した時こそ最低でも6時間以上の睡眠をとり、できれば7時間半以上とり、勉強したことをしっかりと自分の記憶に定着させることが必要である。
 
 
 
③ストレスを減らす
 ストレスがかかっていると、ストレスホルモンが出て記憶力を低下させると言われている。
 そのストレスホルモンのコルチゾールは海馬に最も多く存在しており、ストレスホルモンが増えるとこの海馬を攻撃してしまうため、記憶力が低下することになるそうだ。
 
 また、30分程度の有酸素運動をすることで、コルチゾールが正常値に戻るそうで、ストレスを減らすのならば最も良い方法は「運動する」ということになる。
 
 
 
 ということで、運動すると記憶力が良くなり、頭も良くなってストレスも解消できる。
 
 そして運動直後に覚えたいところを集中して勉強し、運動で得た多少の疲労感とともに7時間半以上ぐっすりと眠りにつくことで覚えたことを定着させる。
 
 という流れをつくることが最も効率が良さそうである。