調子が悪い時は先のことを考えないようにすること。
「明日は良い一日になるか」とか、「社会人として仕事ができる人になれるか」とか、そういうことを考えずに今日一日を調子良く生活できるようにしていくことの方が大切である。
調子が悪いという程度にもよるが、まずは日常生活が普通にできるくらいの調子の良さを求めていくことだ。
そして、一日過ぎてもし昨日よりも調子が少しよければ、できることを一つずつ上乗せしていくと良いだろう。
調子が悪い時になってまで自己成長のための課題をやるだとか、細かく振り分けたToDoリストをこなすことなどはちょっと横に置いておき、まずは今日を無難に過ごせるようにする。
また、できていないことの数を数えるのをやめて、できているところを増やすことに注力することだ。
つまりは、やれる範囲のことをやって、できるところを一つずつ増やしながら、その日一日を楽しく過ごす、というところを基準にして進めていくとよい、ということである。
先のことを考えることは確かに大事だが、普通に健康に生きている人でもあまり考えすぎるとかえって不安になってしまうので、そういう時は「今日一日を楽しく過ごせるようにする」くらいの緩やかな方向性にしていく方が、意外と楽しく過ごせて明日への活力ともなる。
似たようなケースで、目標に対するハードルが高すぎても同じようなことになりやすいので、調子が悪い時は「今日一日楽しいことが一つあればいい」程度のものに切り替えて普通に過ごすと良いだろう。
こうした「あまり無理をしない」という気持ちに切り替えることに加えて、夜更かしをしないとか、睡眠時間をたくさん取るとか、朝起きて日光を浴びるとか、一見普通にできそうなことを見直してみて、整えられるところから整えていくことが大切である。
もしかしたら余計なことを考えすぎて、考えれば考えるほど不安になってしまうサイクルに陥っているという人も多いのではないだろうか。
調子が悪い時は「調子が悪いのを何とか直そう」と考えて無理をしてもしょうがないので、その代わりに今日一日を楽しく過ごすために何ができるかを考え、それをするのが最も適切と言えるだろう。