スマホ依存から抜け出すためにできること メモ

 
 ちょっと調子が良くないとか、ちょっと物事がうまくいっていないという時に限って、なぜか人間は悪いと言われていることをやってしまう時がある。
 普段に比べて何かをする意欲もないから、今の自分自身に良くないことや健康に悪いと分かっていても、意思力や判断力を使う必要のない行動を取ってしまいがちになる。
 
 特にスマホやパソコンなどは、意欲が低下している時にでもついつい触ってしまいがちなので、その結果、脳の活動性を弱めてしまったり、負荷をかけ続けることになってしまう。
 しかし、今の時代、その使用時間をゼロにするということはなかなか難しいが、時間を限定したり負荷を分散させて使うことはできるだろう。
 
 こうしたものに依存する状態になることを避け、脳が休息する時間をしっかりと作っていくにはどうしたらよいのだろうか。
 
 
 
①視覚刺激を減らす
 人間は、光ったり 点滅しているものを見ると楽しく感じ、脳の興奮を引き起こす。
 スマホ、ゲーム、テレビ、動画などによる現代娯楽がこれにあたる。
 短時間ならそれほど問題はないだろうが、1日に5時間も6時間もやったり、連続して3時間以上見続けたりすると、脳の興奮状態も続いてしまう。
 
 これを避けるためにも、普段の生活の中においてもリラックスして一日を過ごす日を作ったり、一日の中でもリラックスできる時間を作るということを何週間か続けていけば、かなり改善されると言われている。
 視覚刺激は脳を疲労させるため、リラックスとは真逆の状態となるのである。
 
 
 
②脳の休息時間を作る
 休憩時間であってもスマホを触ったりして、休んでいるように見えて、実際は脳に休む暇を与えていないという人も多い。
 一日の間でボーッとしたりリラックスする時間の時にこそ、デフォルトモードネットワークと言われる、脳に入ってきた情報や記憶を整理して固定していく機能が働くと言われている。
 
 意外かもしれないが、何かを一生懸命 インプットしている時よりも、ボーッとしている時の方が脳は活発になっていたりする。
 人間の見た目としてはボーッとしているように見えるかもしれないが、脳では情報を整理したり活性化したりしているのだ。
 
 休憩時間にスマホを使っていると、実際に脳は休まっていないので、そうした状態のところに情報を詰め込み続けながら、さらに整理をするというのは無理なことなのである。
 それを続けていくと、記憶することが難しくなったり、はっきりしない曖昧な時間が増えてしまったりして、認知症のような状態となり仕事などでもミスが増えていくのである。
 
 どんなに活動的な人であっても、体力に溢れている人であっても、脳を休めるためにボーッとして過ごす時間、特にリラックスをしながら風呂に入る時間などは必要なことなのである。
 
 
 
③寝る前にはブルーライトを避ける
 スマホやパソコンなどで使われているブルーライトという光を夜に浴びることによって、人間の持っている体内時計が撹乱され、障害の原因にもなると言われている。
 ブルーライトの波長は、青空の波長や午前中の波長と言われることもあるため、夜にその光を浴びると脳が朝と誤認してしまうというのだ。
 つまり、夜にブルーライトをたくさん浴びてしまうと、脳や体が今何時なのか分からなくなってしまうため、健康に悪いのである。
 
 体内時計がずれてしまうと、肉体的な健康だけではなくメンタル面にも良くない。
 メンタル疾患や癌などの病気の発症リスクを高める可能性もあると言われる上、日常的に頭も体も休みが取れなくなってしまう状態にもなる。
 
 対策としては、寝る2時間前には極力ブルーライトを浴びないようにして、風呂などでのんびりとリラックスしたり、灯りを薄暗くするなどして睡眠に導入しやすくなるような環境を作ったりして、落ち着いた時間を過ごした方が良いだろう。