チャンスを待つ時の心構え


 何か物事を実現させたいとか、次のステップに進みたいというようなときにチャンスを待つ時の心構えとして、たとえ誰に相手にされなくてもチャンスを待ち続けるということです。
 下積み時代とか潜伏期間とか言われる時間の中では、ひたすら動きを止めず、勉強し、心と体と技術を磨き、日々目的や方向性を確認し、 研ぎ澄ましていくことです。
 そして、決して受け身なだけではいないことです。

 最低限、次のことくらいは知っておいたら、何かを成すための指針を持つのことに役に立つかもしれません。

 ・それはどうすれば実現するのかということをよく考えること
 ・目標が実現可能な現実的な戦略や戦術を考えること
 ・自分から発信していく場を探したり作ったりすること
 ・自分と他人と信用を大切にするにはどうしたらよいか学ぶこと
 ・お金周りの基本的な知識と帳簿と納税について学ぶこと
 ・自分自身の足りない部分は勉強や経験をして補うこと
 ・より質の高いものを作り続けるように心掛けること
 ・たまには自分の専門分野以外のことや新しいことに触れること


 こうして書き出すのは簡単ですが、地道にやっていき多くの人に認知されていけば、やりたいことをやらせてもらえる機会も徐々に増えていくようになります。
 ただその間に依頼された仕事は、違法なものや明らかな一方的な搾取でない限り、できるだけ断らずに受けることです。
 筆者も音楽関連の活動を始めた時は、作編曲にしろ技術指導にしろ、かなり地道に積み重ねてきました(まだまだ全然ですが)。

 世の中では、自分が「これをやりたい」と強く願っていても、全く相手にしてもらえないケースもあります。
 もし、そういう時期に不満が湧き出てきたとしても、「自分に足りていない部分は何か」とか、「相手に十分に信用されるためにはどうしたらよいか」とか、「何をもって世の中や業界の人達に認知されていると判断できるのか」などと少しでも前向きに考えるようにして、相手や世の中に対して不満をぶつけないことが大切です。
 自分の中では「チャンスを待つ」とか「虎視眈々と狙う」とかいうような認識を持って意気込んでいたとしても、相手からしてみると、「この人はどんな人だろうか」、「この人と一緒に仕事をしたら楽しいだろうか」、「この人は信頼のおける人だろうか」というように見ていることもありますから、この辺りがマッチすると、今思っているチャンスも現実となる可能性がより高まることでしょう。