他人の発言に苛立つ原因は、自分の中にもある場合もあります。
要は、それを見つけて克服できれば一回り成長できる、という話なのですが、原因としては次の二つがよくあることかもしれません。
①自分の心に余裕がない
例えば、
・今急いでいるのにしつこく何かを言われた
・他のことに集中しているのに些細なことで何度も遮られた
・好きでもない相手から何か言われているのが気に入らない
②相手の言っていることが図星である
例えば、
・自分のしたことが、事の本筋からずれていたことを指摘された
・今やろうとしていたタイミングで同じことを相手から言われた
・自分の欠点や短所など気にしていることを相手から言われた
他人の発言すべてに苛立たなくするのは難しいことですし、自分の中に原因がある場合にそれをすべてきれいに解消しなければならないということもないでしょうが、すぐにできる対処法の一つとしては、「普段から好きな事ややりたい事に触れておく」ようにするとよいです。
食事や睡眠を整えたり適度に運動することももちろん大切ですが、自分の好きな事ややりたい事が明確だったり、ある程度実現できていたりすれば、意外と自分に自信がついて心に余裕ができ、ダメージがあったとしても軽減できるものです。
例えば好きな趣味の事を考えてみるとか、仕事が一段落したら見たかった映画を片っ端から見る、というような小さなことでも幸せを感じることはできるのですから、もっと自分に焦点を当てるようにしていけば同じ時間をわざわざイライラして過ごさなくて済みます。
我慢ばかりでは、自分に負荷が蓄積され続けてしまうだけなのです。
ある時間を過ごすのに、苛立つことや嫌いなことを考えるのは自分の考え方次第であり、それならば情熱を捧げられる事や好きな人の事を考えることにも時間を使えるわけですから、もし苛立ってしまった時はそれが本当に得かどうか一呼吸置いてみて頭を切り替える方が得なのです。
「色々言われて腹も立ったけど、自分には〇〇があるからいいや。」といった具合いにです。
もちろん仕事の上で「上司の発言にイライラした」というような場合では、自分の仕事をきちんとやった上で判断することです。
ただ、自分にとってイライラする発言でも、実は相手が親身になって言ってくれていたり、実は後に人生の転換点となる機会だったということも、ごく稀に発生するケースとしてあります。
ただし、相手の個人的な都合だけが理由の些細で煩わしい発言に対しては、自分の貴重な時間と精神を犠牲にしてまで腹を立てる価値はまったくないことでしょうから、その辺りは良く切り分けて考える必要があります。
もし、自分の人生が絶好調で何でも思うように実現できるのであれば、心に余裕もできるし誰から何を言われても大して気にならないでしょう。
しかし現実では、他人からいちいち何かを言われることはよくあることです。
それらの大抵の理由は自分の中にあり、他人の発言はあくまでもきっかけということもあります。
それならば、自分の人生が絶好調で何でも思うように実現できるようにするためにも、好きな事ややりたい事に触れておくようにしておく方が気持ちを切り替えやすくできますし、そもそも機嫌よくいられますし、その方がより賢明であると言えるでしょう。
他にも、普段から勉強したり、体を鍛えたり、コミュニケーションやものの言い方言い回しを上手にできるように、積極的に学んでいく姿勢も大切です。