①さっさとやる
やりたいことをやる必要があるのは、大まかに言えば次の2つが主になるかと思います。
・欲しい物を獲得するため
・独自のスタイルや幸福を確立するため
100のものが欲しいとしたら、100行動したうちの10手に入れば御の字で、現実には100の行動では1すら手に入らないこともあるでしょう。
ですから、どうせやるならやりたいことをした方がよく、どうでもよいことや他人の代わりなんてやっている暇はないのです。
しかも、思いついたことは即実行に移したほうが良いです。
「善は急げ」という言葉がありますが、善かどうかは別であって、どうしてもやりたいことなら「即実行」なのです。
「どんなにすばらしいアイデアを思い付いたとしても、世界には同じアイデアを考えている人間が最低でも3人はいる」と言われるように、早く動かないと他人に出し抜かれてしまうからです。
ここで言っているのは、普段から高い目的意識を持ったり、使命のレベルでやりたいことを持っている人の場合のことです。
それほどの人なら常にその事やその周辺や関連のことを考えていますから、閃きや思い付きであってもも、それに伴って必要になる計画や段取りも、即実現に向けてすぐに湧いてくることでしょう。
だから「思いついたらさっさとやった方が良い」と言っているわけであって、無目的、無策、無計画で普段から生きている人がする「単なる思い付き」の場合はこの限りではありません。
どうしてもやりたいことがあるのなら、いつもそのことを考えていて、忘れてしまうなんて言語道断で、自分の実力を伸ばしながら着々と準備を進めていて、脱落者が出たり席が空かないかを虎視眈々と狙っていて、チャンスが訪れたら直ぐ飛びついて仕留めるという以外にないのだから、さっさとやるのが当たり前だろという話です。
②自分の獲物以外は眼中に入れない
どんな状況でも、したいようにすると他人に恐れられるものです。
他人はあなたに対して「自分の言うことを聞かせて思い通りに使いたい」と思っているのに、あなたにやりたいことができたから他人など意に介さなくなったので、それを悟ったから怒っているのです。
あまつさえ、「あなたのためを思って」と、良い人や味方のふりをします。
もちろん、高い志を持って高潔に生きてきた人物が、ある日「他人など意に介さない」と豹変したかのようになるのは、その人が大人物の証拠であるか、そうなる前兆ですから、いずれにせよそのまま進んだ方が良いでしょう。
「他人の意などに介さない」ということは、次の3つの部分から構成されます。
・他人にどう思われようとそれを恐れない
・他人の目や感情などを気にして自分の考えを変えない
・そもそも自分の獲物以外は眼中にない
やりたいことを一番最初に実現する人達は、「たった今自分は何をしたいのか、すべきなのか」ということを常に考えていたり、或いは本能的に知っているものです。
そして、現実としてそれを実行し、実現するまで追求し続けるのです。
そのためには、自分の心の中でだけは「自分以外に人間なんているの?」というくらいにハッキリと、「自分と他人を切り分ける基準」を持っていなければおかしいのです(くれぐれも他人に対して言葉や行動に出さないことです)。
自分に対しても他人に対しても、ごく一般的な社会に存在するような、「臆病さ」とか「凡庸さ」とかいったもので、自分の思いを抑圧してはなりません。
また、謙遜や謙虚という言葉やそうする姿勢は大切なことですが、自分が自分の中に掲げているものに対して行う且つ遠慮をするということではありません。
さらに、自分がどうしてもやりたいことややるべきことがあるのに、それを他人に怒られたり、咎められたり、語気強く何か言われたりしたくらいで、びっくりして「ごめんなさい」と謝って言うことを聞いてしまうなんて、絶対にあってはならないのです。