「さっさとやる」ことの大切さ


 仕事でも勉強でも日常でやろうとしていたちょっとしたことでも、怠惰にしてしまったり腰が重い時があります。
 例えば、モチベーションが上がらない、暑くて(寒くて)やる気が出ない、面倒くさくてできない、何故か分からないけど身が入らない、などです。

 理由は様々あるのかもしれませんが、「とりあえず始めてしまう」ことが大切です。
 何か言い訳を考える暇があったら「さっさと取り掛かる」ということです。

 やる気とかでなく、勉強や読書なら、とりあえず1ページでも一行でもいいから読んでみることです。
 モチベーションは、行動することで上がってくるものだからです。
 暑かったらやる気なんてそもそも出ませんし、何故か分からないんだったら余計なことを考えなくていいから体を動かすことです。

 まずやり始めることで、そのうちやる気もついてきて、気付けば「最初に思っていたよりも意外と進んだな」となるものなのです。
 やる気が出るのを待たずにさっさと始めてしまうことで、このように「作業興奮」が起こってきます。
 あなたが、あなたにしかできない、あなたの人生でやるべきことをやるのと、やる気が出てくるのを待つことと、どちらが優先なのでしょうか。

 だから、つべこべ言わずにさっさとやることです。
 「つべこべ言わずにさっさとやれだなんて、そんな乱暴なことができるか」と思う人がいるかもしれませんが、それは、つべこべ言わずにさっさとやった経験がない人がそう思うだけです。
 これを機に、つべこべ言わずにさっさとやるという経験をしておいた方が良いです。

 大企業の大プロジェクトではないのですから、段取りなんて知れてます。
 さっさとやる事に慣れていればザッと段取りを洗い出すこともできるのでしょうが、とりあえず始めてしまえば自然と集中力も上がってきますし、やりながら段取りを紙に書き出していってもよいでしょう。
 ただ、段取りなんて必要のないすぐに終わることなのに、ただグズグズ引き延ばしていただけなのではないでしょうか。

 取り敢えず、5分だけタイマーをつけて、やってみることです。
 そして、「やった。確かにやった。自分はやったぞ。」と自分を認めて、褒めるなり、小さな成功体験を噛みしめるなりして、「さあ次」と切り替えた方がよほど良いのです。
 不思議なことに、ゼロに向かってカウントダウンされると訳もなく頭が切り替わりますから、これはかなりお勧めできます。

 何も、一つも、これっぽっちも取り掛かってすらいないのに、特に計画が必要なことでもないのに、やる前からあれこれ考えて何か理由をつけようとするのは、順番が違うのです。