行動力を上げる方法


①決断のスピードを上げる
 決断と行動力のスピードの両方を上げることが大切です。
 行動力ばかりに目を向けていると、本来は何をすべきだったかを忘れてしまいかねません。

 本来の目的を見失うことなく、

 ・チャンスを逃さない
 ・時間の使い方を最大化する

ということのために、決断のスピードを上げるということです。

 


②計画を日にち単位で立てる
 計画を立てる時は、年単位などの大まかなものだけではなく、日にち単位に落とし込むようにするとよいです。
 人は、細かい単位で考えるほど物事が身近に感じられ、取り掛かりやすくなり継続しやすくなるからです。
 研究によっては通常よりも4倍早めに行動するようになるとも言われているそうです。

 ただし、数分単位や秒単位まで細かくしてしまうと、桁が増えすぎて管理しづらくなってしまいますから、30分~数時間単位で区切ったり、午前と午後で分けたり、一日〇項目とするなど、自分で管理しやすいかたちにして始めるのが取り掛かりやすいです。
 日にち単位から週や月単位と期間を延ばしていくのは、、慣れてからでもよいでしょう。

 また、手帳の使い方の参考として、やる気を上げるために、自分の心理状態に合わせて過去と未来のどちらを見るかを選んでみるのもよいです。
 未来の計画を見れば、行動力やモチベーションを生み出しやすいしょう。
 過去に自分のやり遂げてきたことを見れば、今までの自分を見て満足感を高めやすく、「次もやるぞ」となりやすくなります。

 


③「行動できない」を「できる」に変える方法を幾つか知っておく
 人は、場所、人、時間、食事などについて、いつもと同じ生活パターンに快適さを感じます。
 ただ、変化は生命の危機に繋がる可能性も含まれます。
 人類は昔から、「場所を変えたら凶暴な肉食動物がいた」とか、「新しい食べ物を見つけて食べたら毒だった」とか、そうした危機を乗り越えて進化してきたと考えれば、「だから行動しないという選択をする」となるのも実は本能的と言えるでしょう。

 このことを知っていれば、ただのだらけ癖を律するのにはちょうど良いかもしれません。
 現代では、生活にちょっと変化をつけたくらいで死んでしまうことはほぼなく、むしろ便利になったり時間を短縮できたりすることの方が多いのですから。
 そう考えると、自分に合った「行動できない」を「できる」に変える方法を幾つか持っておくだけでも、「このやり方は合わなそうだから、こっち」という切り替えもできるようになるため、大きな助けになることでしょう。


(1) ちょっとだけ行動をする(5~10分、1時間以内程度)。
 やるかやらないかを迷うのではなく、100のうち10ぐらいをとりあえずやってみようとすること。
 試しにカウントダウン式タイマーをつけてやってみると、5分では終わらずに「もう5分」となることはよくあります。
 また、人間の脳は中途半端にしておくことを嫌う傾向がありますから、片付けでも宿題でも5分だけやってやめた後に「何だか中途半端で気持ち悪い」となればしめたものです。


(2) 今できること、やらなければならないことだけにフォーカスする。
 誰であっても、人生における最悪のシナリオは、自分が死ぬことです。
 もし、老衰が原因で天寿を全うして、家族や親族に看取られて大往生で旅立つならば悔いはないのでしょう。
 しかし、どうしてもやりたいことができなかったとか、やっていても過程にあって完成を見られなかったというのでは大きな悔いが残ることは、想像に難くないはずです。

 そうならないためにも、まずは自分と自分の大切な人が幸せであるためにはどうしたらよいかを考え、一つでもいいから、小さなことでもいいから行動に移すことが大切です。
 余計なことを考えて心配したり不安になったりするほど、無駄な時間はないはずです。


(3) 行動活性化療法
 行動活性化療法と一口に行ってもやり方は様々ありますが、ここではスマホ、ノート、ペン、アラームなどを使って、1時間ごとに自分のやっていることを記録するというやり方をお薦めします。
 この時に、気分が良かったかどうかを10点満点で採点します(マイナスの時は0にする)。
 これを1~2週間続け、得点が高かった行動を増やしていきます。

 やって良かったと思えること、人の役に立ったと感じられること、自分の成長や経験に繋がること気分が爽やかになることなど、良いと思われる行動を増やしていけば、少なくとも身にならない行動ばかりに時間を費やすより何倍もマシです。

 ほんのさわりだけの紹介でしたが、世の中にはこうしたアプリを作っている人がいたり、記録する表のテンプレートを作って公開してダウンロードできるようにしてくれているサイトなどもありますから、気になれば参考にしてみるのもよいでしょう。