「ああすればよかった」、「こうすればよかった」など、何をやっても後悔の念が出てしまう人がいるものだ。
だが、生きている以上は、ある程度は誰でも経験することだろう。
筆者だって今は少なくなったが、昔はそういうこともあったし、これから先に起こる未知の出来事に対して絶対に後悔しないかと言ったら、それはその時になってみないと分からないし、決断にもかなりのプレッシャーを感じたりするだろう。
後悔しないようにするための一先ずの対策としては、自分の思考プロセスをアウトプットしてみることである。
箇条書きでも文章でもいいから書き出してみるのだ。
そうすると、後悔をするきっかけになったのはどこなのかが辿りやすくなる。
普通は、人が頭の中で考えて悩んだ場合、特に原因や理由もない漠然としたままの状態でなんとなく決めてしまい、なんとなくやってみて、なんとなく失敗して、なんとなく後悔しているものだ。
しかし、インパクトとしては後悔だけが強く残るので、後になっていつも考え、ずっと考え、忘れられなくなってしまうのである。
例えば、旅行することを書き出してみるとしたら、次のように書き出せるだろう。
・どこかに行きたい
→ なぜか
→ テレビで見たからなど
・行かない選択をした理由は
→ お金がない、忙しい、体調不良など
・お金があれば行ったのか
→ 行った
→ 1ヶ月分お小遣いを貯めて来月に行こう
このように、「○○だからやりたい」というような、やりたい理由が明確になったりする。
さらに、いつも頭の中で「お金さえあったら旅行できるのになあ。少しずつでも貯金しておけばよかった。」と考えて後悔ばかりして、それなのに普段の行動を一つも変えられない自分を思い出したら、バカバカしく思えるだろう。
また、できない理由を書いていくと、それを潰していけばできるようになるということでもあるので、アウトプットするほど思考が前に進んでいく。
仮に、行かない場合のデメリットを書き出してみれば、旅行に行きたくなる気持ちはどんどん大きくなるだろう。
行った場合のデメリットを書き出してみて「それでも行きたい」というのであれば、より後悔のない旅行にするために周到な計画を練ることができるかもしれない。
だから、自分が頭の中で考えていたことを、思考のプロセスとして理由や原因などから始めていき、できるだけ詳細に書いていくと良いのだ。
そして、後悔した時にはその理由も書いてみるとよい。
「やっぱり旅行に行っとけば良かった」と後悔した場合、自分が以前に書き出した思考プロセスを振り返ってみて、「どこに問題があったのか」ということをもう一度文章にして検証するのだ。
そうすれば、ただの「一言で言うと後悔」、「なんとなくの後悔」ではなく、「何をどのようにして、なぜ後悔しているのか」ということを書いていくことになる。
こうして、「行った方が楽しい出来事が起きたはず」、「良い天気だったから素敵な景色が見れたはず」、「家から一歩も出なかったのでつまらなかった」などというように、自分で書き出した自分の思考のプロセスが蓄積していくから、自分の思考の癖や決断の癖が分かってくるのだ。
そうすると、「いつも行動に移せないのは、単に怠けているだけだった」とか、「お金を貯める行動が一つもないだけだった」といったことも分かってくるので、「ではどうしたら良いか」と対策するところに漕ぎつけることができるようになるのである。
ほとんどの場合、考え事をする時は、書きながら考える癖をつけた方がよい。
人間の頭の中なんて、良くてもせいぜい3つぐらいしか同時に考えることはできないのだ。
これは見方を変えれば、「人は、頭の中だけでは考え事がまともにできない」ということだ。
考え事をしているつもりになっている人というのは単なる自己満足だし、実際は何も進んでいないのである。
そうでなく、今の悩みがすぐに堂々巡りをしてしまって、辛さや苦しさに支配されてしまったとしても、書き出すことでアウトプットとしてどんどん出していくと、そう時間がかからないうちに違った考えやアイデアや、本来の自分の思いというものが出てくるのだ。
だから、迷った時や、決断に悩んだ時や、考え事をする時には、とにかくアウトプットをして、紙にでもノートにでも書いていくことが大切である。
そうして自分と徹底的に向き合った結果として下した決断には、それほど後悔しないはずである。
頭の中でなんとなく適当に決めるから後悔するのであって、30分ぐらいかけて自分と向き合ってノートに書き出してじっくり考えた決断なのであれば、それほど後悔することもなく「自分の考えたことなのだから」と受け入れられるのだ。
また、何か重要な決断をする時には「もしタイムマシンで過去に戻れたとしたら同じ決断を下すか?」とか、「もし、もう一度同じ人生を歩むとしても同じ決断を下すか?」という考え方もある。
そこで「同じ決断を下す」と言い切れるのであれば後悔はしないはずだし、「後悔するかも」と思ったのなら別の方法を選択するべきだ、となる。
これからの人生を後悔なく生きるためにも、思考プロセスをアウトプットして自分と向き合うことを習慣にしていけば、何か物事に向かう時には必然的に何通りものパターンをシミュレーションをすることになるので、いつまでも後悔するような決断はそうそうしないようになると言えるだろう。