論理的であるとは。論理的な人になる方法。

 
1. 論理的な文章とは
●論理的な文章を書くには
①単純な文に分解する
 複雑な構文の文は、いくつかの単純な文に分解する。
 できれば一つの文で一つの情報になるのが理想的。
 
②接続詞の反復は避ける
 肯定する情報と否定する情報をまとめ、一回で済ませる。
 「しかし」など。
 
③反論を取り込んでおく
 予想される反論は、あらかじめ取り込んでおく。
 「確かに~だが、しかし・・・」など。
 
④導入部分で引きつける
 特に採点されるものの場合は、導入部分を徹底して魅力的に書くこと。
 
●5w1hを使って伝えるとき
役割の異なる項目を同列に扱うため、情報の論理的な理解・伝達とは異なるので気をつけること。
 
1:いつ
2:どこで
3:誰が
4:なぜ
5:どのように
6:どうした
 
 
2. 言葉に対する論理的な思考力をつけるには
言葉を何の考えもなく丸覚えだけにしないこと。
うまく活用すれば、丸覚えに加えて推理の輪を広げることができる。
 
・ワンマンバス
 かつては運転手と車掌がペアで乗るのが常識だった時代があった。
 今では車掌が乗らないことが当たり前になったのであまり使われることはなくなった。
 
・全自動洗濯機
 全自動でない時代があった。
 今では全自動が当たり前になったので使わなくなった。
 
・男女雇用機会均等法
 男女の雇用機会に差があった時代があったからできた法律。
 
 
3. 論理的な人間に見せるには
①「なぜなら」「それゆえ」「つまり」を意識して使う
論理的な人間に見せたければ、「なぜなら」「それゆえ」「つまり」を意識して使うこと。
論理的な人間に見せたいだけならば、勉学として本当に論理を学ぶ必要はない。
なぜなら、会話の内容が支離滅裂でも、イメージや口振りで判断されることが多い。
相手にどう評価されるかは、とてもくだらないことで決まってしまう。
 
②「○○の論理」などの存在を知っておくこと。
人間の心を支配する「数の論理」や、「多数派の論理」の存在を知ること。
そして、自分から使うときは悪用せず、かつ自分自身の身を守れるようにしておくこと。
 
中には「数」ではなく「常識」を捏造して、すり替えて認識させようとしてくる者だっている。
常識なんてほとんどが「言ったもの勝ち」なので、
どんな常識をでっち上げようと、必ずしもウソとは言えないからである。