読書をした結果得ることができたらよいこと

 
①より良く生きるための知恵
自分が望む成功をより具体的にするための
 
・思考
・決断
・行動
 
が得られるかどうか。
 
 
②理念
自分はどんな人物で、何を大事にし、どこへ向かうのか。
その指針や補助となる言葉が、もしたった一行でも見つけることができたならば、
その本を読んだ価値はおおいにあったと言える。
 
 
③「今、ここ」に足す言葉
たとえ人生を変えるような大きな収穫がなくとも、自分のより良い未来を見据えた時に、
「今、ここに何をしなければいけないのか」、「今、ここをどう過ごすのか」という面から見て、
日常生活に小さな変化を起こせるような言葉や考えなどを得られたら、しめたものである。
 
もしやりたい未来がまだ見えていないのであれば、
自分が今与えられている環境の中で、
自分に手の届く範囲の中で、できることを全力でやる。
それしかその時期を乗り越える方法はないからである。
 
そしてそれらをもとに、自分のできることを一生懸命にやる。
より良い未来のために、「自分は今ここで何をすべきか」ということを、
何度も繰り返して自分に問いかることができるものがもし見つかったのなら、
それは素晴らしいことである。
 
 
④原理、原則、根拠となる事柄
・科学、計算など、誰がやっても再現、予測、予防などができる方法
・法律、条令、規則など、その地域や集団などのルールや土台となるもの
・学術分野、資格試験などの学習を始めるなら、その基礎理論となるもの
 
自分の思い、情熱、気持ちといったもので世の中のすべてがうまく回ることはない。
社会人が、その所属する組織や業界で活躍できるようになるために、
その場所では当たり前の事柄やルールを知っておくのが大切なのと同じように、
広く社会で共通していることや土台となることを少しでも知っておくとよい。
 
時には、保身、権力、大声など、他人による一方的で身勝手且つくだらない理由から、
自分を取り巻く環境や進むべき道が捻じ曲げられそうになることもある。
その時に、知識や経験を持ち合わせていなかったが為にいいように流されてしまい、
時間や人生を無駄にするということを未然に防いだり回避するためにも、④は大切である。
 
要は、おかしいことに対しておかしいと気づく、騙されないようにする、
おかしな言動や理不尽な押しつけをする人には近づかない、離れるようにする、
といった当たり前の行動を取れるよう勉強しておく、ということである。
 
 
 
●知恵を生み出すには
仮に、
 
知識 = 情報 + 情報
知恵 = 知識 x 知識
 
とすると、この先どんなに情報技術が進化しても、
コンピューターの限界は情報と情報を足し算した知識までであり、
情報を知恵に昇華させていく過程は人間にしかできない。
 
知識と知識を乗じて昇華させて知恵を生み出す力は、コンピューターでは人間に敵わない。
もし読書で何かを得たのなら、それらの情報をただ並べ直して暗記するのではなく、
今の自分のできる限り、自分の言葉に変えてみて、自分の行動に起こしてみて、
その結果起きたこと、分かったこと、変わったことに対して自分の力で気づき、
明日の自分のためとなるよう、生活の中に取り込むなり、仕事に活かすなりしてみるとよい。