初心者に対しての接し方

 
初心者や新しく入ってきた者をバカにしてはならない。
その人がどこでどんな実力をつけて、どのような成果をあげてきたかも、
これから仲間としてどのような働きをするかも分からないからである。
 
また、せっかく自分やその仲間と同じものに興味を持ったり、
好きになったりしていることに対して、
その邪魔をするようなことをしてしまうのは考えものだからだ。
 
ベテランだけで楽しんでも、恐らくその視野は狭いままだろう。
これが商売なら、常連のみで新規が現れないことと同じだろう。
新規を大切にしない業界は廃れていく一方である。
 
自分の趣味や好きな事に対してそれが応用できないということは、
どんな業界であれ大変恐ろしいことである。
 
まあ、気持ちは分からないでもないが、
あなた自身も他人を受け入れる余裕をもう少し持つ必要があるだろう。
 
 
 
自分だって初めての頃は、先にいた人達に良くしてもらったのではないだろうか。
その時のあなたは、何か重要な実績や肩書きをどのくらい持っていたのだろうか。
 
恐らく、客観的に見て、
大した根拠のない興味や熱意を知ってもらった程度なのに、
大口を叩くのをギリギリ我慢できた程度の、
思い返せば恥ずかしい、まだ小さなあなただったかもしれないのに、
それにも関わらず暖かく迎え入れてくれて、
その嬉しさやあなたに対する希望や期待と共に、
親切に接してもらったのではないだろうか。
 
 
 
今の時代の方達には少し古く感じるかもしれないが、
こんな言葉を聞いてきたのをよく覚えていたものである。
 
私が音楽指導をするにあたって、よく思い返している言葉でもあるので、
差し出がましいかもしれないが、備忘のためにもその言葉を記しておく。
 
 
 
若者笑うな いつか来た道
年寄笑うな やがて行く道
今から通るは 今日生きる道
先に後悔立たぬ道