やりたいことをやり、前向きに生きるための考え方


 やりたいことをやって前向きに生きるためには、まずは次のようなことを意識するだけでも、今より少しは前向きさを感じたり、忘れてしまっていた分を思い出し、さらに取り戻していくことができます。

 ・まずはよく眠る。
 ・これからやることの中に楽しみを設定する。
 ・一日を深く味わいながら楽しんで生活する。

 また、生きていく以上他人や社会とのかかわりも持ちます。
 もしも自分が大切にしている、何か叶えたい夢などを他人に笑われたら、次のような心構えが備わっているとよいです。

 ・「そう言ってもらえてラッキー」と考え、怒ったり悔しがったりする姿を見せない。
 ・スルーしたりサラッと受け流して躱し、自分のすべきことに集中する。
 ・自分のことや夢を笑わずにいてくれている人達、これから出会う人達を大切にする。

 人の夢を笑うような種類の人というのは、こちらが何か反応したり、怒ったり、委縮して失敗する様子を見て、心から楽しんだり喜んだりできる類の人です。
 「笑う」と書くよりも、寧ろ「嗤う」の方が適切でしょう。

 いつだって、自分のことを応援してくれたり普段通りに自然体でいてくれる人はいるものだし、普通はそういう人達の割合の方がもっと多いのですから、今のところは確かにショックも大きいかのかもしれませんが、とりあえずは気にしないことです。
 自分が夢に向かって進む道のりの最初の方に現れる初歩的な障害くらいに考えて、客観的に見てスルーしておけばよいのです。

 また、相手だって、根っからあなたの夢を馬鹿にしているのでもないでしょう。
 本当に本気であなたの夢を壊したいのなら、もっと別の方法を思いついて綿密な計画を立てるはずですから、そのような立ち塞がれ方をされていないだけでも、「とりあえずラッキー」と考えた方が気持ちが楽です。
 まあ、「適当な対応をされた」くらいに思って、ラッキーと考えるかスルーするかのどちらかをしておき、それよりもそうしなかった人達を大切にしていけばよいのです。

 もう少し言えば、あなたが夢を話して馬鹿にされるより、「それの何が難しいの?」とか、「簡単じゃん、もう○○はやってみた?」と言われれた方がもっと良いはずです。
 こういうタイプの人は、あなたの理想形を既に何らかの方法で実現してしまっている人です。
 かなり稀なケースではあるが、前向きに生きていれば、現在の仲間内や新しく出会った人からこのように言われることもあります。

 今の人脈の人でも新しい人脈の人でもどちらの人であっても、やり方やコツを教えてもらって早いうちに実現してしまった方が良いということは分かりますよね?
 今の自分を大切にしてくれる人達を大切に扱って、自分も周りも高まっていくように働きかけていく方が何倍もマシなのです。
 そして、実現したらそのお礼は何らかの形で必ずしておくことです。

 ですから、ほんの一時、自分の夢を人から嗤われたとしても、それはそれとして自分のすべきことに集中するとか、今ある人脈を大切する、という行いを積み上げていれば、実際にこのようなことも起きることがあるのです。
 人に嗤われたからと言って簡単に諦めてしまうのは、実にくだらないことです。
 自分は今スタートを切ったばかりなのだから、嗤ったり、馬鹿にしたり、足を引っ張るような人は、必ずすぐに現れるのは当然と言ってもいいことでしょう。

 大事なのでもう一度言いますが、だからこそ「ラッキー」と考えて、良い気づきがあれば自分に取り込んでしまうか、サラッと受け流して他には目もくれずに自分のすべきことに集中するかして、自分のことを嗤わなかった今いる人達、これから出会う人達を大切にしていくのです。
 こうした前向きさを持っておけば、方向性を間違えたり、他人から捻じ曲げられてそのままに終わってしまうことは、まずなくなることでしょう。
 そういった考え方を持てるからこそ、精神的に参ってしまう回数も減り、無駄に過ごす時間も減り、思い描かなければならないことをしっかりと描いて言葉にして、これからやらなければならないことを次々と見据えていくことができるようになっていくのです。

 夢のハードルを勝手に上げているのは、いつでも自分なのです。

 

 さて、何か夢を持つなら前向きさを失わない事が必要です。
 そのためにできる考え方を、上記にも述べましたが、その他にも佐久港になるものを以下にいくつかまとめました。

 

①ポジティブ思考を持つ
 例えば、初詣に行っておみくじを引いたら末吉だったけど、書いてある内容は大吉そのものだったので、実際は大吉じゃないけど結構気分良く受け止めた、などということはあり得ることかと思います。
 前向きさ、ポジティブ思考とはそんなようなものですが、これから夢や目標に向かって何か行動を起こしたいのなら、大変大切なことです。

 夢を実現するためには、本来はもっと自分に向き合って、「夢を叶えることができたらその次に何に繋がるのか」とか、「将来の自分の優位性はどのくらいだろうか」とか、「市場と需要と供給はどうか」とか、「どのくらい継続性があって、その間にあれとこれができそうだ」とか、「叶えたことを二次利用、三次利用と発展させられるか」とか、そういったことを少しは描くはずでしょう。

 言葉を詳細にしてみたり、映像として細部まで思い描いてみたり、確実に必要となる知識や技術を身に付けたり、仕組みや法律やルールがどうなっているのか調べたり、実現に向けて計算したり計画したりする方が、圧倒的に成功確率が高まるからです。

 さすがに「世界を平和にしたい」とかだと話が大きすぎて難しいですが、差し当たってこういう現実的なことに向き合うためには、「前向きな気持ちをもって地道に積み上げていく」ということが大切なのです。
 すべてが「お気持ち」だけでは、残念ながらどうにもならないことがほとんどなのです。

 

②物事を深く味わう
 心理学ではセイバーリング(savoring / 今起こっているポジティブな出来事や気持ちをしっかりと味わうこと)と言われ、例えば、

 ・早朝の外の空気を清々しく感じる
 ・食べ物や飲み物の味や香りを感じる
 ・仕事で一日頑張った後の達成感を感じる

というように、一旦立ち止まって世の中の何気ない日常を感じるという意味です。

 普段の生活では見過ごされてしまうようなほんの小さな喜びであっても、「嬉しい」、「ありがたい」、「おいしい」などという言葉を使って深く味わうことで、深い喜びとして脳に記憶されます。
 そして、それらの記憶を中心に自己のイメージが存在することになるので、「幸せ」とか「前向き」という状態の中にいられるようになります。
 物事を深く味わう回数が多い人は、特に良いことがない時でもポジティブな気分を維持できるだけでなく、ストレスに強かったりメンタル疾患になりにくくなることも分かってきています。

 その反対に、物事を深く味わうことが少ない人は、一般的に大きな喜びを感じた時にだけ幸せで前向きな気持ちになるものと言われているそうです。
 しかし、「その一瞬だけ幸せ」ということは、ある意味不幸なのではないかとも思えます。

 日常を深く味わう習慣を持つ人とそうでない人ではその見た目は一見何も変わりませんが、日々の幸福感や充実感とはまったく違ってくるものです。
 幸せを味わおうと思えばいくらでも味わえるし、そうした分だけ幸せをより感じることもできるし、人生も楽しくなっていくのです。

 

③極端な二択で考えない
 これは「二分割思考」とか「ゼロサム思考」と言われ、日常的には「ゼロか1か」、「ゼロか100か」、「白か黒か」、「損か得か」などと言われたりしています。
 しかし、基本的にはこのような考えで物事を判断したり、物事を極端な二択で判断したりしない方がよいです。
 なぜなら、「幸福」という言葉はこの二択には当てはまらないからです。

 要は、誰かが褒められたら自分が惨めに感じるとか、友達が新しいスマホを買ったら自分のスマホは古くてポンコツに感じるとか、テストで100点が取れる人に比べて取れなかった自分は能力のない人間だとか、「他人との比較で自分の幸福度を測らない」ことが大切なのです。
 幸福について言うなら、みんなで幸せになることもできるし、みんなで不幸になることだってできるのです。
 ちなみに、「みんな」とは地球上の人間すべてという意味で言っていませんが、もしそのように受け取れたのであれば、まさにその考えがそれです。

 また、「自分だけ良ければいい」とか、「他人の不幸は蜜の味」などと考えているのも良くありません。
 誰かが幸せになったからといって、自分の幸せが減ったり、無くなったり、奪い取られたりするわけではないからです。

 

④未来に楽しみを設定する
 海外旅行でも、ディズニーランドでも、新しい車の購入でも、楽しみなことの予定が決まったら、恐らくその時には既に幸せなのではないでしょうか。
 そういう時には、旅行の準備だって、帰りのお土産の多さや重さだって、ガソリン代などの車の維持費や洗車などの手間だって大して苦に感じないどころか、楽しみの方が強烈に上回っていることでしょう。

 「幸せ」と「やる気」のホルモンと言われているドーパミンは、楽しいことをしている最中に分泌すると言われます。
 その上、そのもっと手前の段階の「楽しい未来が待っている」と考えている時にも分泌していると言われます。
 だから準備中でも、ウキウキしたり幸せな気分になったりして、やる気も幸福感もアップするのです。

 これをうまく活用する一例として、「仕事の後の一杯が楽しみで頑張る」と設定して頑張ってみるのも良いでしょう。
 もし「酒でも飲まなきゃやってられない」と仕事をやったとしても、仕事の後に酒を飲んでいるという点では同じ行為であり、その違いは「楽しみとして設定しているかどうか」だけです。

 やるべきことをやった後の楽しみが見えている人にはドーパミンが分泌されて、さらに仕事にも身が入るのですから、考え方を一つ買えるだけで現実の捉え方もかなり変わってくるのです。
 まったく同じ物事であっても、未来に楽しみを設定できるかどうかの差は大きいのです。

 

----------

 長く述べてきましたが、一番の原因であり手っ取り早くできる対処は睡眠不足と言われているので、まずは睡眠時間をしっかり確保しておくことが大切です。

 普段からしっかり睡眠をとり、身近な人に何か良いことがあったら自分のことのように一緒に喜んであげて、「それをきっかけにして、自分もついでに乗っかって、幸せになっちゃおう」くらいのことを少しくらい思ってもバチは当たらないのではないでしょうか。