人生における勝ち負けの捉え方 メモ

 
 物事を勝つか負けるかでしか判断できないという考え方を二分思考と言い、そこにはほとんどの場合、引き分けたり間を取っておさめたりするという考えはないことでしょう。
 負けず嫌いの人は、勝つか負けるかで考えてばかりいるので、トラブルに巻き込まれたり、おかしな結果に陥ったりするということが起きやすくなります。
 
 恐らく人生においては、100%の勝利も100%の敗北もありません。
 何かに失敗しても、そこまでの全てにおいて0点ということはなく、その中でも何か得られたり経験できたことがあるはずだからです。
 また、成功したとしても、「ここもあそこもやっておけばよかった」とか、「次はこうしたい」ということも出てくるので、100点で終わるということもないでしょう。
 
 ところで、自分の人生の中で最高の瞬間だと思えるようなことは、一年のうちに何回あるのでしょうか?
 
 少なくとも、0か100かの考えでだけはなく、もう少し段階を増やしたりグラデーションをかけるというようなイメージで考え、「色々あったかもしれないけど、結果今のところ70~80点は取れている」と考えることができれば、ストレスだらけのネガティブな人生は回避できることでしょう。
 例えば、70点の一日だったとしてもそこそこ満足できるような生活を送ることができていれば、人生最高の瞬間だと思えるタイミングやそう実感する一日というものを、自分から感じ取りにいくことができる機会も増えていきます。
 
 重要なことは、勝ち負けだけでいちいち判断しないということです。
 
 うまくいっていたって良くない部分が見つかることもあるし、うまくいかない中からも学ぶべき点が見つかることもあります。
 だから、勝ち負けよりもむしろ、起こった出来事や自分で起こした出来事をよく振り返ってみて、フィードバックをすることです。
 つまり、自分で物事を評価したり、教訓を得たり、改善点を見つけるなどして、より良い人生になるよう自分自身で軌道修正をしていくということです。
 
 自分で物事に取り組んだ結果が成功でも失敗でも、これらを積み重ねれば積み重ねるほど、自分自身を強くしていくことに繋がります。
 失敗した時は改善点を考え、成功した時はそこから教訓を得て、謙虚さを持って、他人のせいにせず状況をフィードバックことができれば、自ずとトラブルは回避できることでしょう。
 中立な気持ちで物事を客観的に見て、失敗した時には感情と事実をよく切り分け、感情は一先ず置いておいて、事実をきちんと分析することが大切です。