夢を叶えるための考え方 メモ

 
①夢は現状の外側に設定する方がよい
②夢は一つだけでなく、人生の各側面において満遍なく設定する方がよい
 
 
 
①夢は現状の外側に設定する方がよい
 近年の書籍などでは日本語で「夢」と言うとかなり漠然としてしまう状況もあるため、英語で「ゴール」として、現状の延長線上にある目標や到達点という意味合いで使われることも多くなったそうだ(ここでは「夢」としている)。
 
 夢を設定する時には、この現状の延長線上で叶ったり実現できるものを言わずに、現状の延長線では叶えられないようなものを設定した方がよい。
 なぜなら、自分の夢が現状の延長線上にあるのであれば、夢を肯定することは現状を肯定することになるので、今の現状以外のことが見えなくなってしまい、現状を維持する方向に脳が働いてしまうからである。
 
 現状の外にあるから夢と言われているのであり、だからこそ達成するには自分自身の自我を大きく変えなければならないくらい外に設定する必要があるのだ。
 
 
 
②夢は一つだけでなく、人生の各側面において満遍なく設定する方がよい
 人生のバランスをとるという面で、叶えたい夢は決して一つでなく、仕事、健康、自己成長、引退後、余暇や休暇、などといったように、様々な面で複数持っておいた方がよい。
 また、人間関係やコミュニティなどという大きな括りの場合は、身近なレベル、地方や行政などのレベル、国を超えた地球サイズのレベルというように、段階・規模としても持った方がよい。
 
 特に趣味の面においては必ず持った方がよく、趣味が職業になっている人の場合はそれ以外の趣味も最低一つ、できれば複数は持っておいた方がよい。
 
 夢を設定する時の重要なポイントとしては、次の二つがある。
  (1)その設定する夢が「自分が本当に心から欲しいと思えるもの」であること
  (2)自分の設定した夢について「他人に教えない」こと
 
 (2)は、初期の段階や重要な局面で、ドリームキラーに遭遇することを回避するためである。
 その上で一つに偏らずに、どんな夢でも堂々と持った方がよい。
 しかも、現状の外になければならないから、よほど大胆な夢である必要がある。
 
 
 
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 なお、本当に心から欲しいものを見つけることは、なかなか難しい。
 いつでも手に入るものを手に入れることを「夢の実現」とするのであれば、それは「ただの消費」になってしまうからである。
 
 テレビや雑誌などで見たものや、誰かから聞いたものでなく、自分の内側にある「本当に必要なもの」を徹底的に吟味しないと、夢の設定をすることすらかなり難しくなるだろう。
 
 自分の夢は、自分の人生において自分で手に入れるものである。
 自分がこれから夢を叶えるということは、自分の人生という時間とエネルギーを消費し、手に入れるものなのだ。
 
 現実の生活で買った物の場合は、失ったり、壊れたり、「しまった!」と思って後悔したとしても、そのほとんどがまたお金で買い直せるものなので、また稼いで買えばよいのかもしれない。
 しかし、人生の場合は「しまった!」と思っても稼ぎ直して何とかするわけにはいかないし、何とかできたとしても大抵の場合はかなり大変なことなのだ。
 
 「自分が本当に心から欲しいもの」は、テレビや雑誌などには決して載っていない。
 当然、誰かが自分のところにわざわざやってきて教えてくれるものでもない。
 自分自身でよく考えて、よく吟味して、バランスよく選んでいくことが必要なのである。