①ネガティブなことを言ってくる人の言うことを真に受けない
正しい夢の叶え方をするために、「夢を誰かに潰されてしまう人と、自ら夢を潰してしまう人の特徴」を知っておくことである。
それを知ってやっているか、知らずにやってしまっているかは一先ず置いておき、夢を潰そうとしてくる人は、「どうせ無理」、「所詮○○」などの口癖を持っている。
まずできることは、自分から夢を潰してしまう人にならないために、「どうせ無理」と言わないようにすることだ。
また、このように言ってくる人は、親、先生、同期、先輩、後輩、上司、とたくさんいるので、これに自分自身も含めてよくよく注意しておくことである。
それよりも、自分を認めてくれる人や応援してくれる人を普段から大切にすることを最優先させるのだ。
人の夢を潰そうとしてくる人は、例えば次のようなことを言ってくる。
・夢みたいなことを言っていないで勉強しろ
・また馬鹿なこと言ってる
・どうせ思い付きでしょ?
・頭がいい人でないとできないのだから、あなたでは無理
・お金がかかるのだから、あなたのような一般人では無理
・あなたを応援してくれる人なんて少しだけだし、そんな人は所詮大した人じゃない
・「身の丈」とか「分相応」という言葉を知った方がいい
・所詮日本人なんだから、世界で頑張ったところで知れてるよ。
・あなたにそんな才能がないって、みんな言ってるよ?
このようなことを言えば、相手の自信と可能性を一瞬の下に奪い去ることができるからだ。
また、とても楽になれる言葉でもあり、言ってくる側の人は、自分で何もしていなくてもこのように言うことで、言った相手を挫けさせたり言うことをきかせることができるし、言われる側の人は、自身は受け入れてしまえばもうこれ以上頑張らなくて良くなることもできるのだ。
そして周囲の人に言い続ければ、みんな揃って頑張らなくて良くなるし、これから先もずっと楽することができるのだ。
それはほんの一瞬だけだというのに。
相手を見下したり、頼んでもいないのに武勇伝や自慢話をしたり、お金の力で高級品を身につけて自信があるようにを装ったり、他人の成功の邪魔をする暇がある人の相手など一切しなくてよいし、普段から、意図せず悪気なくそういうことがあったり、悪意を持ってあなたに仕向けてくる人がいるということを認識しておくことである。
もっと言うと、「どうせ無理だ」と言ってくる人の99%は、その人自身はそのことをやったことがない人であると知ることだ。
なぜなら、先に実現させた人の多くは、後から来る人を励ましたり応援したりするものだし、もし無理だと思ったら「こういう理由で無理」とか「ここを押さえておかないと難しい」などと、根拠を示して言うものだからだ。あなたがその人から嫌われているならばこの限りではないが。
だから、自分自身に対して「どうせ無理」と言ってくる人のうち99%の人の話は、憶測でしかないと言えるのだ。
誰もやり遂げたことのないことに立ち向かう人がとりあえず話を聞くだけ、耳に入ってしまっただけならまだよいだろう。
しかし、それを記憶にとどめたり、反芻して自信を無くして自分から終わっていくなんていうことが、あっていいわけがないのだ。
それよりも、本を読むでも講演を聞きに行くでもいいから、実際にやったことのある人の言葉を信じるほうが何倍もマシである。
無茶、無謀を承知で挑戦して実現した人たちはみな、「どうせ無理」なんて一言も言わないものなのだ。
現時点でできそうにないことを、どうにかして実現することこそ「夢」と言うのだ。
自分や人生を少しでも変えようと思ったら、「どうせ無理」よりも「だったらこうしてみよう」というように、口癖を変えてみることだ。
「どうせ無理」は自分自身に対しても、自分の周りにいてくれる人達に対しても、断じて言わないことを徹底することが大切なのである。
②夢と仕事は別物であることを知る
まずは、自分が若い頃に思い描いた夢は一体何だったのかを思い出しておくことである。
その上で、夢は「大好きなこと」、仕事は「役に立つこと」だと分けて考えておくべきである。
「自分が大好きなことを追いかけていたら、いつの間にか仕事になっていた」というパターンになれば最高だが、その確率は現実にはなかなか少ないものだろう。
だから、ほとんどの場合はそうならないことが多いということも考えて、まずは現実的に、夢と仕事をきっちり分けて取り組んでおいた方がよい。
そうしないと、「大好きなことを仕事にして夢を追いかけていた」はずなのに、「それでお金を稼がないとならない」というプレッシャーに押し潰されたり、「人の役に立たなければならない」という仕事の場面で、「個人的な好みや自分らしさを出したい」となどという気持ちが出てしまって、結果として中途半端な仕事になってしまうのだ。
夢のことを考える時は、儲かるとか、誰かの期待に応えるとか、そんなことは一切考えずにただ純粋に楽しむのがよい。
一方で、仕事として働く時、特に経営者や個人事業主は、どうやったら顧客の役に立つのかを徹底していく方がよい。
夢を確実に実現させようとする一方で、仕事は仕事としてきっちりやり切る、ということである。
どうやったら役に立てるのかを現場で必死に考えながら働き、顧客がまだ気づいていない課題を探し出すのだ。
会議室のやり取りで引き出せるのは、せいぜい現場で実際に働く人達の上司の、もはや誰もが気づいている課題くらいである。
そんなことを課題を解決しただけではダメだし、それでは競合他社と激しい生き残り競争するだけになってしまうのだ。
顧客と一緒に作業をしてまで「その顧客自身がまだ気づけていない課題を見つけ出す」というのは、能動的に役に立とうという仕事ぶりでなければできないことである。
そうしていくからこそ、たとえニッチな業態であっても、自分たちの仕事を突き詰め、自社の商品を磨き上げるからこそ、周りに振り回されない戦略も取れる。
例えばなるべく売らない戦略を立てることもできる。
安い金額で買い叩こうとか、厳しい納期を求めてくるだけの取引先にはなるべく売らず、時間を空けることに徹し、その間に今いる顧客を大事にしたり、自社の製品をより良いものに改良することもできる。
「それはお金になるのか」ばかり考えて目先のお金を優先させてしまったり、一時のスキルや人員獲得ばかり優先させて、いつのまにか夢を忘れて仕事人間になって、他人に振り回されている場合ではないのだ。
仕事は仕事としてきっちり切り分けているからこそ、強みと計画性を持って仕事をすることができるようにもなるのだ。
そうしてでできた時間を使って、夢を追うことに注力しながら普段の仕事をしっかりこなしていくこともできるのだ。
純粋な夢や大好きなことを追いかけることと、今すべき仕事や今やれる仕事は、きっちりと切り分ける。
このバランス感覚が大切なのである。
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●参考
出版: ディスカヴァー・トゥエンティワン
・TEDx Talks
Hope invites | Tsutomu Uematsu | TEDxSapporo