ストレスを少なくし、活き活きとした毎日を送るには

 
 誰でも、どうせ送るのなら、毎日幸せで活き活きとしていて、いつまでも長く若くて活力の溢れる身体と心を持ち、円滑な人間関係を築けるコミュニケーション能力をもって楽しく送れる毎日の方がよいだろう。
 
 次のどちらの方法も、習慣のように長く続ければ続けるほど脳の回路ごとしっかりと出来上がり、効果だけでなく親切さや共感力も高まっていくといわれており、ストレスに弱い人や、今現在自信がない人にはお勧めのやり方である。
 
 
 
①カインドフルネス
 カインドフルネスとは、小さな親切をたくさん行うことである。
 笑顔で挨拶する、道や席などを譲ってあげるなど、ほんの些細なことで良いので、人が喜ぶことや相手が笑顔になることをたくさん実践していくということである。
 小さな親切を沢山する人というのは、嬉しい、楽しい、面白いなど、ポジティブな感情を感じやすくなり、不安、怒り、落ち込みなどのネガティブな感情を感じにくくなったり、そもそもストレスの毒消しになるとも言われている。
 
 また、小さな親切を繰り返していくことで、オキシトシンが分泌されやすくなると言われている。
 オキシトシンは他人への信頼感を増したり、人と仲良くしたくなるという効果があるので、自然と対人不安も減り、コミュニケーションも上手になっていくのである。
 さらに、オキシトシンの分泌は活力をみなぎらせることにも繋がるので、生き生きと行動することができ、自分の仕事に対して満足度が高まったり、それに合わせて収入が上がるなどの変化がある傾向があることが分かっている。
 
 オキシトシンは健康面やアンチエイジングの上では、抗酸化作用があるとか、筋肉を再生しやすくさせるなどということがよく言われるが、その他にも上記であげた効果もあるので、前向きで若々しくいられるだけでなく、他の多くの効果も得られることに繋がっていくのである。
 
 
 
②セルフコンパッション
 セルフコンパッションとは、親友を励ますかのように自分で自分のことを励ますという、自分に対する思いやりのことである。
 前向きな気持ちになれるように自分で自分のことを励ます、と言うことを習慣にするだけでも、カインドフルネスと同じぐらいの効果が現れてくる。
 
 セルフコンパッションにおいてもオキシトシンの分泌を促すことができる。
 その他にも、不安や痛みに対して耐性が上がったり、行動の先延ばしが減ったり、ネガティブな反芻思考が減ると言われている。
 
 また、「やればできる」というような自己効力感や、「ありのままの自分を好きになる」という自己受容が高まっていきやすいので、ひいては人前でも素の自分のままでいられるようになっていく。
 そうするとメンタルも強化され、コミュニケーション力も徐々に上がっていく。
 やがて人を許せるようになり、温かくて良好な人間関係ができやすくなり、ストレスで胃がやられてしまうなどのことは縁遠くなっていくのである。