うまくいく人の考え方 メモ

 
①意識して行動を選択する
 自分で意識して自分の行動を選択し、人の意見に流されないことである。
 もし何か物事が起きて、「あんなことが起きたんだから、こうなるのは当然だ」と受け止める時、投げやりになって感情に流されるままに受け取るのと、反面教師にしてその反対により良くなるような選択をしようと受け取るのとでは、同じことでも解釈の仕方によって異なった結果を生み出すのは当然だし、後者の方が前向きであると言える。
 
 人生は選択の連続である。
 お腹が空いたら、「ご飯まだ?」と言うのか、「何か手伝おうか?」と言うのか。
 疲れて帰宅した時に、無言のままため息だけつくのか、明るい声で「ただいま」と言うのか。
 仕事で怒られて、嫌な気持ちになるだけなのか、「今はまだ慣れていないだけ」心を守るのか。
 意識して行動を選択した数の分だけ、人生はより良くなるものなのである。
 
 と言っても、いきなり考え方を全て変えるのは難しいので、まずは「一秒一秒が選択の連続」だと心に留めておくのがよいだろう。
 そして、その意識して選択したことを実行すればいつもと違う現実がやってくるから、後は実践するかどうかを決めるだけなのだ。
 
 選択する能力は、人間に与えられた最大の天賦の才(=生まれながらにして備え持っている才能)である。
 「それを活用して、最高の自分や人生を是非とも手にしたい」と考えるのは、多くの人にとっても当然と言えるだろう。
 
 
 
②人間はいくらでも成長できると考える
 心理学や自己啓発などでは成長型マインドセットと言われ、「生まれ持った才能・知能・性格はいくらでも変えられる」という考え方である。
 また、その反対に固定型マインドセットと言われる、「技術を向上させることはできるが、才能・知能・性格は遺伝子次第である」という、生まれついての能力は一生変わらないという考え方もある。
 
 もちろん、成長型マインドセットの人の方が、人生のあらゆる面でうまくいくことが多いということが、研究の結果から分かってきていると言われている。
 例えば、
 ・努力をすることで目標を達成したり、能力を上げることができる。
 ・足りない能力はいつでも伸ばせると考えるので、コミュニケーションにおいても臆することなくありのままの自分を出すことができる。
 ・人は変われると思っているので、人間関係や夫婦関係でトラブルが起きても改善することができる。
 
 成長型マインドセットの人は、楽観的で必要以上に落ち込まず、商売もうまくいきやすいし、子供の成績も伸びやすいと言われている。
 固定型マインドセットの人は、悲観的でうつ病になりやすく、商売を潰しやすいし、この成績も伸びにくいと言われている。
 このように考えると人生が全く違うものになるし、成長型マインドセットにいち早く切り替えた方が良いのかもしれない。
 
 
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 一昔前に比べると現代人は、情報量と考える量が明らかに増えてきている。
 そして人間の脳も、柔軟な上、使えば使うほどその性能が上がるようにできている。
 だから知能について言えば、たくさん勉強や経験をして学習するに越したことはないだろう。
 
 さらに言えば、考えた回数の影響の方が遺伝による影響よりも大きいと言われている。
 であれば、ネガティブなことばかり考えていると、持って生まれた性格を捻じ曲げてしまうことになる。
 それならば、いつもポジティブに物事のプラスの面を見ていくようにすれば、その人の性格だってかなり素晴らしいものになるだろう。
 
 コミュニケーションに悩む人でも、営業や接客を経験して人生が変わったという人だっている。
 話が上手だから沢山話すのではなく、たくさん話したから話が上手になっていくのだ。
 
 筆者も大学までは文系で飲食業なども経験していたが、「これからはコンピューターができないとまずい」と考え、ITの世界に切り替えていった。
 その結果いくらか人よりも理屈っぽくなったが、物事の構造や流れについて興味を持ったり、面倒な資料を読み込むことにも耐性がついた。
 後にモジュール化などプログラミングの考えを楽譜の作成に応用して、編曲の依頼への対応も早くなった(もちろんそのやり方や考え方にばかり固執はしないが)。
 
 人間は、どんな状態からでも、何歳からでも変わることができる。
 その気になればいくらだって成長できる。
 それは本だから、映画だから、有名人だからということでなく、もちろん一人一人に、当然自分自身にも当てはまるのだ。