自分の基準の作り方 メモ

 
 一度きりの人生、何でも自分の物差しで判断して生きていきたいと思うことは誰にでもあるだろう。
 自分の物差しで生きるとは、「自分のやりたいことをやる」ということである。
 目的や方向性を持ち、自分の未来に対する計画を立て、自分を信じてやっていく、ということである。
 
 時には、他人から見たら「好き勝手に生きている」と思われるかもしれないが、そのためには相当な努力や経験値やスキルアップというものが必要だ。
 自分の意思を貫いてやりたいように生きるためには、それ相応に自分を磨き勉強を重ねていくことが大切なのだ。
 それは、今風に言えば「インプット、アウトプット、フィードバック」であり、こうしたものを土台に学びや経験を重ねていくことである。
 
 もしもそれらが今の自分には足りていないと思うのであれば、自己成長につなげられるように自分自身に働きかけていくことだ。
 なぜなら、自分が主導権を持ち、他人に不要な迷惑をかけないように、今の自分よりも少し上のレベルのことに挑戦し、レベルアップする必要があるからだ。
 それが周囲の人を凌駕するようになって初めて、他人から色々言われても気にしないで生きられるようになる、つまり他人や組織に迎合せずとも生きていかれるスキルや能力が身についていると言えるのだ。
 
 「自分の物差しで生きる」、「自分らしく生きる」、「自分のビジョンを実現する」というのはそう簡単ではないが、先にも述べた「インプット、アウトプット、フィードバック」を積み上げていくと、半年先、一年先、数年先には今よりもその状態に近づいていくことができる。
 その意味で言えば「自己成長」という言葉は、今の自分ではできないことであっても成長した自分ならできるかもしれないので、成長した自分をイメージしつつ自分を磨きながら階段を上っていく、というかなり前向きな言葉とも捉えることができるだろう。
 
 
 
 未来の自分というものがどのようになっているのかは自分にも誰にも分からないが、その未来の自分を信頼していかないと、勉強も努力も何も積み重ていくことはできない。
 「一年もやるの?」、「どうせやったって無理じゃない?」と思っていたら何事も続かないのだ。
 
 重要なのは、「他人から信頼されるようになるのはとても大変なことだが、自分で自分を信頼するのは今この瞬間からできること」だということだ。
 自分の意思でできることなのだから、「無理だ」、「ダメだ」と思っていたらそこで終わりだ。
 自分のことを自分で信頼できないのに、他人があなたを信頼するということは起こらないのだ。
 
 だから、まず自分から自分を信頼する。
 未来の自分を信頼し、自分の持ち得る力を信頼し、これからもレベルアップするのだと信じて、地道に一つずつステップアップしていく。
 そうして自己成長や自己研鑽といったものを積み重ねていった先に初めて、「自分らしく生きる」、「自分の物差しで生きる」ということができるのだ。
 
 自分の物差しで生きるというのはそう簡単ではないし、そのためには自分らしい働き方や、自分で自由になるお金と時間も必要になる。
 さらに、それを手に入れることすら容易ではないことなのかもしれない。
 しかし、何となくではなく方向を定めたり計画を実行しながらきちんとやっていけば、確実に少しずつ手に入れることができるものなのである。