決断を誤った時の対処 メモ

 
 決断は誤った時は、別の案に切り替えたりやり直せばよい。
 また、100点でも90点でも成功ならそれは成功だし、大抵のことはやり直しができるものである。
 憧れの業界に就職してみて「思ってたのと違う」というように決断を失敗したと感じたら、さっさとそこをやめて別の業界に行くこともできる。
 
 上手くいかなかった時に修正をしたり改善を加えたりするということを、フィードバックと言う。
 例えば結婚や離婚など相手があることは、そう簡単には元に戻すことはできないだろうが、大抵のことならフィードバックをもっとやっていくことで、結果をより良い状態に持っていくことができるだろう。
 フィードバックに慣れたらそれを応用して、最初の段階から「A案とB案からA案を選んだ時、もし上手くいかなかったらB案に変更する」くらいは事前に準備できるようにしておきたいものだ。
 
 だいたい、会社で企画や案を出す時には「上手くいかなかった時に備えて、案は3つは用意しろ」というようなことを言われるものなのだから、それを自分の人生にも当てはめてみたらよいのだ。
 A案がダメならB案、B案がダメならC案くらいまで考えておけば、少なくとも成功か失敗かの二択に陥ってしまう事態は回避することができる。
 人生に起こる全ての選択を「イチかバチか」で決めるわけにはいかないのだから、思いついたことをそのまま実行に移す前に、上手くいかなかった時の対処を考えておくことはごく自然なことと言える。
 
 こういうものは、例えば映画なら「もしもこの選択をしなかったらどのような世界になったか」とか、例えばゲームなら「その選択肢を選ぶことで、ストーリーやエンディングが分岐する」というような、一つ一つの選択が物語や登場人物の人生を枝分かれさせるという構成になっている作品があるが、そういったものをイメージすると分かりやすいかと思う。
 要は、あなたの人生においても決断の結果は成功か失敗かの2つだけで決め打ちされるわけではないのだから、上手くいかなければ別のことをやれば良いし、間違えたら元に戻せば良いし、どうにもならなかったら諦めても良いし、失敗したらやり直してもう一度トライするのでも良いのだ。
 
 ただ、そのことで多少は時間やお金を無駄にすることもあるかもしれないが、しかし、二者択一の選択をたった1回間違えただけでゲームオーバー、「はい、人生終わり」となるほどの決断はそんなにない。
 もしあったとしても、そういう時はこんなに悠長なことは考えていられないものだから、普段の生活や仕事などでちょっと大きめの決断をするくらいのことなら、自分がやりたいようにやってみるのが最も良い決断と言える。
 
 余談だが、普段の決断と言えば、人付き合いにおいて「何かの対価ではないのに急に食べ物やお金をもらう」、「そんなに親しくない人から出所不明のお願い事を頼まれる」、「他人から『自分の意志』として決断を迫られる」といったことがごく稀にある。
 ただ、このあたりのことは、決断を間違えるとその後の修正や改善がかなり難しい、というかほぼ確定で無理ということが多い。
 こういうことは、相手が身近な人であってもやんわりと断るか、どういう応対をするにしても縁切り前提で身構えて距離をとっておくか、いずれにしても勘付かれないようにかなり高いレベルで警戒モードになっておいた方が良いとは思うが。
 
 
 
 さて、話は本題に戻るが、上手くいっていない状態なのにB案やC案に切り替えずに同じことをやり続けてしまうと、最も被害が大きくなる可能性が高くなる。
 「失敗してもずっとそれをやり続けなければならない」というルールはないのだから、上手くいかなければさっさと切り替えたり撤退してよいのだ。
 そのように、自分自身に許可を出しておくことが大切である。
 
 また、リカバリーという言葉がある。
 筆者は、音楽の審査員をすることがあるが、本番でやることや音を間違えてしまったプレーヤーを見かける時がある。
 その際、例えば「そこから2小節以内に現状復帰している」などのリカバリーをすると、かえって好印象に受け取られやすい時すらある(ミスがなくやれた時以上に加点されることはないが)。
 
 今のはただの一例だが、普段の日常生活の中にも失敗したことを少しでも取り返すための行動やアイデアというものがあったって不思議ではないのだから、「成功だ、失敗だ」ではなく柔軟に考えて対応した方が良いのだ。
 リカバリーは、ポジティブに受け止めれば成功だし、ネガティブに受け止めれば失敗となるのだ。
 間違ったとしても、自分が作ってきた今までの流れとか、周りに合わせて動くといった流れがあるのだから、落ち込んでないでさっさと切り替えたり修正したりして、本筋の流れに戻ってきて何事もなかったかのように合流する、この考えを日常生活に活かすということだ。
 
 リカバリーという考え方以外にも、人生において選択肢の結果は全てが「まあまあ」なものであり、それをより良いまあまあに変えていくためにどうするかを考える心構えを持っておくというやり方もある。
 結局のところ、何が起きても冷静に改善策を考えて行動に移せる方が良いということだ。
 上手くいかなかったことも、フィードバックをすれば経験として蓄積されると考えるのだ。
 
 そして、何かをやったら振り返って修正や改善ができないか考えるという機会を設けるだけでも、ただ「決断を間違えた」と落ち込むことにはならないはずだ。
 もし間違っていればすぐに修正したり別の案に切り替えるというような方法を自分で複数持っておく方が、自分で自分の決断をより良い方向に導いていきやすいし、少しでもより良い結果に繋げていくことが可能になるのである。