生きづらい気持ちを何とかしたい時の考え方 メモ

 
①そういう人もいると知る
 生きづらいという理由の中には、人間関係やコミュニケーションの問題が必ずと言っていいほどあるものだ。
 とても仲の良い友達がいたり、素敵な家族や恋人がいたり、職場の先輩や上司にも恵まれているというように、人間関係がすべて楽しければ相当生きやすいし幸せに思えるはずである。
 
 例えば、「誰かから悪口を言われたり、攻撃される」というようなことはよくあることで、そこに対して「そういう人もいる」という考えを使うのである。
 なぜなら、「十人十色」という言葉があるが、世の中はまさにその通りだからである。
 また、人が10人いたら、そのうちの一人にあなたのことが嫌いな人がいても不思議ではないが、一人二人くらいはあなたに好意的な人もいるものだし、残りの人たちは中立だったりするのだからその視点についても知っておき、「嫌い」という部分にばかり囚われないようにすることだ。
 
 もっと言えば、あなたに攻撃をしてくる人だけでなく、ネガティブな人、怒りっぽい人、口ばっかりの人、仕事をサボる人など、そういう人も一定の割合でいるのである。
 だからまずは「そういう人もいる」と考えて、今までは感情的になって腹を立てていたかもしれないがそう言う感情は一旦流し、冷静になって対応を考えれば良い。
 少なくとも、こちらが感情的になってイライラしたり、腹を立てたり、心を乱したりする必要はないし、相手に囚われて自分が流されていたら自分の人生を生きる時間を無駄にしていると考える方が普通なのである。
 
 「世の中には色々な人がいる」と知っておくだけで、あなたに嫌なことをする人が目の前に来ても、視野を狭めて自分と相手の関係しか見えなくなってしまうという状況には陥らなくて済む。
 嫌な人や自分に合わない人というのは、転職をしようが引っ越しをしようがどこに行っても一定数はいるものなのだし、いちいち相手をしていてもキリがない。
 だから、「そういう人もいる」と受け流して、中立的な感情を意識して維持するようにしておけば良いのである。
 
 
 
②自分を責めない
 ネガティブな感情や考えを思い起こしたり自虐的な言葉を使うことを、安易に行わないことである。
 「どうせ私なんかには無理です」とか、「私は頭が悪いのでこんなにレベルの高いことはできません」とか、自分で自分を責めて短所をわざわざさらけ出して落ち込む必要などないのだ。
 
 ①の話は「他人からされること」なので自分の意志でコントロールはできないことだが、自分の使う言葉や行動や考え方というものは自分のコントロールの範囲内でできることだ。
 他人から攻撃されるのは仕方ないが、自分で自分を攻撃してストレスを増やして、自分で落ち込んで自己肯定感を下げて自信を喪失し、最終的に引き籠ってしまうようなことになったら、ただの滑稽なことでしかなくなってしまう。
 自分で自分を責めている限り、自分で自分に足枷をつけて生きているのと同じなのだ。
 
 人間にはもっと素晴らしい能力があるし、一人一人に価値もあるし、それらを十分に発揮しながら生きていける。
 それはあなたにとっても同じことなのだから、自分の意志で自分を責めて傷つけるなどというようなことはしてはならない。
 そう考えるだけでも少し生きやすくなって、前向きに生きられるのだ。
 
 何しろ自分でコントロールすれば済む話なのだから、今からそうするに越したことはないのである。
 
 
 
③「頑張る」という考えを手放す
 頑張っても結果が出ないのなら、それは生きづらいことだろう。
 自分なりに一生懸命頑張っているのに結果が出ず、他人から責められたり、怒られたり、バカにされたりする。
 何も努力しなくて上手くいかないのは当たり前だが、こういう考えは真面目に頑張る人ほど多いし生きづらくなるものなので、少しくらいはあったとしても、ほどほどにしておくことである。
 
 これからは「まあまあでいい」、「ボチボチでいい」いうような感覚があると、今年は生きやすくなるだろう。
 100点満点で「なければならない」という考えだけではなく、例えば70点で合格ラインのことだとしたら「70点ぐらいで十分だ」と考えても良いのではないか。
 100点を目指す気持ちや意気込み、それに伴う計画と行動というのはもちろん必要な時もあるが、何でもかんでも100点を取らないと気が済まないと考えていたら、90点を取っても落ち込んで立ち直れなくなってしまうのである。
 
 まあまあ、ボチボチでいい、と思っていれば自分を責めなくていいし、「もっと上を目指したい」と思っているとしても、実際のところはボチボチでいいという気構えの人の方がストレスなく続けられるので、70点を積み上げ続けることになり、最終的に凄い高みに辿り着いたり凄い結果になったりするのだ。
 「私はダメだ」、「もっと頑張らなきゃ」と自分を責めて自分に鞭を打って頑張り続けていると、疲弊するばかりだし、ストレスも溜まるし、結果として生きづらくなってしまうのだ。
 
 時には、ある一定期間「集団行動で何かの目的を達成する」という状況もあるから、「頑張る」という気持ちは自分の中にあった方が良いし、そう思って取り組むべき時はそうした方が良いことも当然あるだろう。
 しかし、ボチボチ、マイペースという考えも自分の中に備えておき、まずはその考えを使っても問題なさそうな場面で「ボチボチモード」でやってみることだ。
 体や心を壊してまで頑張ってしまえば何も意味をなさないし、「できることをできる範囲でやる」という線引きことを超えてまでやってしまうと、かえって無理が出て生きづらくなってしまうのである。