①自分の範囲の仕事は一通りできるようになっておく
仕事ができないということは、周りの人の足を引っ張りかねないということです。
業界や年代によってその様子は異なるのでしょうが、一般的には仕事をするにあたって、「この階級ならこのくらい」、「この年数やっていたならこのくらい」というように、周囲の人も大体の仕事のレベル感を持っていて、その上で自分に接してきたり求めてきたりするのが自然です。
しかし、もしもその場所で求められるレベルに至っていなかった場合、自分にとっても周りにとっても近いうちにマイナスの面が出てきてしまうことになるでしょう。
なぜなら、会社や組織を活かしての活動というものは基本的に、「お互いの能力を掛け合わせてさらにパフォーマンスを高め合うこと」が利点だからです。
だから、足を引っ張る人が一人いるだけでマイナスになる確率は跳ね上がりますし、そのマイナス分は誰かがフォローしなければならなくなりますから、いずれにしても大変なこと場面が発生することがあるでしょう。
「一人の実力だけで物凄く突出してできる」というレベルまでは必要はないでしょうが、最低でも普通レベルの仕事の質と量をこなせることが大切になります。
自分にしかできない特別なスキルとか、今後や将来に備えて自分の能力を伸ばすということは大変大切なことだとは思いますが、まずはその会社や組織において最低限必要なことを身につけて自分一人でも一通り動けるようにしていき、至らない部分があれば質問をするなり勉強したりしながらフォローしていくということを優先させるとよいでしょう。
②約束を守れるようになっておく
その集団でのルールや時間や守れないとか、遅刻や欠勤が多いとか、納期に間に合わないなどの類のことです。
こうしたことが顧客への対応に影響するようであれば、まとまるはずの契約もまとまらなかったり、納期や支払いのほか法律を守れないなど、社会人として守るべき最低限のルールを守れないという信用の失墜につながります。
その人本人に信用があるからこそ、会社と労働契約をして働けてお給料をもらえたり、「多少大変な時期でもお互い様だから」と相手先が契約を更新してくれたり、「今は少々頼りなく見えても誠実だから将来を見据えて」と相手にしてもらえて、2回目3回目の購入もしてくれたりするのです。
だからもし、「この人はちょっと…。」と思われてしまうようであれば、次の仕事に繋がらなかったり、プロジェクトから外されてしまったり、居られても持て余されたりすることになってしまうでしょう。
悪気はなかったり、時には不可抗力だったり、仮に他人に言いづらい持病などを持っているとしても、大きな例外があった訳でもないのに守るべきことが守れないということが続いてしまうと、それが原因で相手にされなくなってしまうことになりかねませんので、そうなると「嫌われやすい」とほぼイコールになってしまうと捉えることができるでしょう。
また、当初の仕事の流れ通りに進めているのに、後になってから無茶振りをしてきたり、大きな手戻りになってしまうにもかかわらず周りの迷惑を顧みず平然とそれを行なってしまう人なども、嫌われやすい人の対象となるでしょう。
③すぐに感情的にならないようにしておく
キレやすい、怒りっぽい、いつもイライラしている、すぐ他人に怒鳴るというような人とは、そもそも仕事にならないので嫌われます。
会社や組織などは、他人があってこそその場所に所属できるのであって、その場所は決して自分のストレスを発散する場所ではないということは、子供でも分かることだと思います。
仮に他で何かがあって機嫌が良くないのならば、その時にその場で済ませたり気持ちを切り替えて次に支障のないようにしておくべきことです。
万が一、自分が感情をむき出しにして大きな声を出せば、他人がビックリして謝ったり言うことを聞いてくれると思っているようであれば、それもまた完全な間違いです。
誰だって、たとえ仕事ができないと言われている人だって、自分の仕事のミスのせいで周りを不快にさせてしまったら「申し訳ない」という気持ちが湧いてくるのでしょうが、仕事と全然関係ないことで感情をぶつけられたって、面倒くさいし、理解されないし、敬遠されるのです。
そういう人はいくら仕事の能力が高かったとしても、周りに人が集まることはありません。
仮に一回目のプロジェクトで人が集まったとしても、2回目は無いと思ってまず間違いないでしょう。
「仕事ができるのにいつもイライラしている人」が近くにいるよりも、「仕事はまだまだこれからの人だし今は実力が少し足りないけれど、いつもニコニコしている人」が近くにいる方が、はっきり言って百倍マシなのです。
また、体調管理や健康管理など自分の体のメンテナンスをしたり、その人の家庭の中で家族と揉め事があったりするなど、人それぞれに様々な理由があるかと思います。
それでも、そんなことは仕事ができない人でも、今年が1年目の新人でも、何らかのハンデがある人でも、子供でも、みんな自分で何とかしてその場に来ているのです。
自分の事ができていないのに、他人様に向かって怒鳴り付けたり当たり散らすような人は、たとえどんなに仕事ができる人であったとしても、論外です。