SNSで情報発信するときに気をつけること

 
 SNSでビジネスなどでなく個人で情報発信するときは、自分の中でのローカルルールを作っておき、それを実践しながら、かつブラッシュアップしながらやっていくとよい。
 
 自分が個人的に情報を発信する時には、その情報の内容以前に「自分がどういう人として見られているか」が重要になるからだ。
 なぜなら、いくら良いことを言ったとしても、社会性が全くない人と思われたら、その時点でアウトだからである。
 
 また、文章だけだと上手く伝わらなかったり、補足や、補足の補足が必要になったりすることもあるだろう。
 相手だって読み取り切れなかったり、もう一方でも解釈できる方で解釈してしまったり、曲解して拗らせたり、残念ながらそもそも読解力がなかったりするのである。
 もちろん、自分の中に作ったローカルルールというものを他人に勝手に押し付けるのもよくないだろう。
 
 だから、当たり前のことになるが、SNSなどでは対面でのやり取りが基本とはならないため、いつでも初対面の人にするような、相手を慮った失礼のない話し方や書き方をする方がよいだろう。
 当然一方的に貶められたりしつこく付きまとわれるのはこの限りではないが、相手だってその年齢が若いのか年配なのか分からないのだし、何かの分野での発言とあれば、相手のその専門性も理解度も分からないのだ。
 
 さらに、もし匿名を使っていて、お互いの事が分からない状態なのであれば、尚更のことである。
 相手に言われて自分の主張を変えたり取り下げたりまでする必要はないだろうが、都度自分が無礼者になっていないか振り返って確認してみるくらいでちょうどよいだろう。
 
 人は、コミュニケーションを取ればとるほど上達し、相手のことを理解したり意図を汲み取ったりすることが、少しずつできるようになっていくものである。
 自分自身が昔の文章を読み返して、その稚拙さや物の知らなさを恥ずかしく感じて直したくなるのは、誰にでもあることだろう。
 しかし、それは場数を踏むことで少しずつ上達していくものであり、手書きで紙に書くのもSNSで発信するのも同じなのだ、と考えている(自分だけが見られるのか他人も見られるのかの違いについては当然別の話)。
 
 これらのことについて、まずは自分の中で一定の水準まで確立し、自分のことや自分で決めたルールを理解し使えるようになっていくことが大切である。
 相手もまた似たようなことを考えていて、コミュニケーションを取るためにSNSで発信しているのだから(多くの場合はそうであると信じている)、こういった点を分かっていないと上手に活用して繋がっていくことはできないだろうし、せっかくのSNSの意味もなさなくなってしまうのである。