最近楽しく勉強できていないと感じた時に振り返るポイント


 「勉強」と言うと多少堅苦しくなるかもしれませんが、自分の好きなことや好きな分野に没頭したり、特に好きでもないことの良い点を探しながらやって少しずつ好きになっていくことは、結果を出すための大きな土台となります。
 勉強を積み重ねていくことはどんな分野でも重要なことですが、それでも長く続けていると、大事にしていたはずの目的や感情を見失ってしまうことは少なからずあることです。
 ここで挙げているポイントごくは当たり前のことですが、もう一度「楽しい」という感覚を取り戻してまた進んでいくための参考にしてみるとよいでしょう。

 

①好き、得意な分野を伸ばす
 短所の克服よりも、長所を進展させていく方が先ということです。
 学校ならば好きな教科で上位を目指してみる、仕事ならば得意な業務を元に枝葉を伸ばしてみるとよいでしょう。
 そこから焦らずに一つずつ結果を出していき、「やればできる」と自信をつけることが重要です。

 好きなことなら結果も出やすいですし、ある程度そういう体験をすれば「このくらい頑張ればこの程度の結果が出る」という感覚も分かってきます。
 多くの場合、短所の克服はその後からでも十分ですから、あまり気にし過ぎて気持ちを重くしないようにして、好きなことや得意なことを伸ばしていくことです。
 ただし、その苦手なものが、試験の得点配分として最重要な分野だったり、仕事の評価として出世や収入に関わる重要項目であれば、力づくでも身に付けた方が良いのは言うまでもありません。

 

②面白いと思う本を読む
 読書を通じて読解力を身に付けることができますし、興味のあるものに触れることはそれだけで没頭する機会にもなります。
 もし「読んでみてもそんなに面白く感じなかったな」と思えば次に行けばよいのです。

 読解力を鍛えれば、会話をしている相手や文章を送ってきた相手や試験の出題者から求められていることについて、その主旨や内容を理解し説明できる力を伸ばせるし、また伸びると嬉しいと実感できるものです。
 そうなると、好奇心も研ぎ澄まされ、勉強も楽しくなり、もっと好きになるという好循環が生まれていきます。

 また、どんなことが面白かったかをアウトプットしてみることで、特に書き出して言葉にしてみることで、文脈を構成して表現する力もつきます。 
 少し期間が空いてから読み返せば、「この表現はもっとこうした方が良い」とか「この部分は一語で表せるよね」など、自分自身の言語能力全体として伸ばしていくことができます。
 面白く感じる本はそれだけで価値がありますし、精神的にもプラスに作用することでしょうが、アウトプットも絡めていくとどこがどう面白かったかもはっきりするので、今までよりもさらに深く楽しめるきっかけを作る機会になります。

 

③自分で調べてみる
 ネットでも図書館でも何でもよいので、「気になったことがあれば自分で調べる」ということをやってみるとよいです。
 何しろ、自分で立てた問いを自分で解決する力がつきます。
 そして、自分で立てた問いを自分の力で解決できた瞬間は、好奇心の花が開いた状態となります。

 ある程度のことはインターネットで何でも調べられる時代になりましたが、それでも、自分で疑問に思ったことを自分の力で解決できた時は嬉しいものです。
 ありきたりかもしれませんが、「分かった!」、「できた!」、「こういうことだったのか!」という地点に自力で辿り着くことは、勉強や学びがあらためて面白いと感じるきっかけとなることでしょう。