なぜか自分のことを嫌ってくる人への対処


 人は、10人いたら大体その中の2人はあなたのことが好き、1人はあなたのことが嫌い、その他の人は特に何とも思っていないものです。
 しかし現実では、特に集団で社会生活を形成していく上においては、あなたのことが嫌いなその一人をスルーすることもなかなか難しいでしょう。
 では、どうすればよいのでしょうか。

 

①ネガティブに対応する
 やり返す、他で悪口を言う、相手を陥れようとする、などですが、多くの場合は火に油を注ぐことになるので、やらない方が賢明です。
 また、他人を攻撃する人の多くは愉快犯のようなものなので、あなたが反応するほど相手が喜ぶだけとなります。


②ポジティブに対応する。
 感謝や親切など、いわゆる大人の対応をするということです。
 相手にとっては面白くない反応となりますので、やがてやめるか、どこかに行ってしまうか、そう長くないうちに別の人に攻撃対象を変えることになります。


③中立的な対応をする
 スルーする、受け流すということです。

 

 こういうことは、自分なりに試してみてやりやすいものをやったらよいのでしょうが、忘れてはならないのは、何にしても「既に自分の事を嫌いだと決めている相手に対してとる行動」だと分かっておくことです。
 すなわち、「不必要な優しさを見せたり、変に許容したり曖昧な態度をとってはいけない」ということです。

 過去に何か理由があってか、こちらが無意識に何かをしてしまったか、周りと合わせて馬鹿にして見下していたらいつの間にか嫌いになっていたか知りませんが、相手の中ではもう既に中立ではなく振り切ってしまっているのです。
 あなたがその相手に対して特に嫌なことを言ったりやったりしたわけでもないのに、事あるごとに相手が一方的にあなたに対して何か仕掛けてくるようであれば、尚更のことです。


 現実的には③が基本スタイルで、一線を越えてきたら②にするのが良いでしょう。
 こちらはあくまでも振り切ったことをせずに冷静に徹して、大人の対応をするのです。


 何か一つでも感情を見せればそこに付け込んできますから、わざと嫌なことを言われても「へぇ、そうなんですか。教えてくれてありがとうございます。」といった具合に、笑顔で受け流して1ターンもかけずにすぐに終わりで良いのです。
 そうして、仕事場であれば仕事に切り替えるのです。

 そもそもを言うなら、他人の言うことをいちいち気にしている暇があったら、自分の事を大切にしたり、実力を上げたり、結果を出したりする方が先だと考えることです。
 その方が、現実的にも自分の人生においても最優先のことなので、普通は嫌なことを言ったりやったりしてくる相手に構っている時間なんてないのです。

 それよりも、自分の事を好きだったり、分け隔てなく接してくれている人達を大切にし、そうした人達から良いところを見習って、自分も他人も大切にしていくという人間としての土台を強くしておくことです。
 今あなたのことを嫌っている人が自分の人生に出てくる嫌な奴の最後の一人であることを願って、自分自身も少しだけ強くしなやかに、成長した方が良いのです。

 いちいち構ってしまって相手の思う壺にハマってしまうと、ことあるごとに嫌なことを思い出し、その相手がいない時ですらそのことを考えて、自分の大切な時間を無駄に使ってしまいます。
 そんなことは馬鹿げているし、精神面においても大変よろしくないですから、そこには今後は一秒だって余計な時間を割かないよう、サラッと受け流したり対処できるようになっていくことが大切です。