●驚き、感心、相槌を漏らさず表現している
これらは単体でも組み合わせてもどちらでも構わないが、会話の中でよく使ってあげた方が話は弾みやすい。
「あなたの話をしっかり聞いている」、「興味を持って話を聞いている」というメッセージも伝わるので、それだけでも話が弾むようになるだろう。
相手側としても、楽しい気持ちや前向きな気持ちで話を終えることができ、「またあの人とお話ししたい」となりやすくなるだろう。
ただし、こうした受け答えは、テンションが高くもなく低くもなく、ちょうどいいところの方が受け入れられやすいことが多いので、少し練習も兼ねながら、丁度いいところを探してみるとよい。
●話をしている相手のことを認める
コミュニケーションにおいては、自分側に立った時でも相手側に立った時でも、次の4つが含まれていると相手との関係が深まりやすい。
①認知 (覚えてもらうこと)
会話の中に相手の名前を挟んだりするとよい。
こちら側から働きかければ、相手は③が満たされることに繋がる。
②肯定 (考えを認めてもらうこと)
「○○だよね」とか、「わかる」というように、共感するとよい。
誰だって、人から受け入れてもらえれば、安心したり 癒されたり、相手に好意を持ったりするものである。
③関心 (興味を持ってもらうこと)
質問や相槌を使って、相手の話を引き出したり盛り上げたりするとよい。
人は、自分の話に興味を持ってくれる人に好意を示すものだ。
また、自分自身のことを話すときは、脳では美味しいものを食べたりお金をもらう時などと同じくらいの喜びを感じるそうだ。
だから、「この人ともっと話をしたい」、「この人にまた会いたい」となり、①にも繋がっていく。
④称賛 (褒めてもらうこと)
相手の良い点や良い行動をたくさん褒めてあげるとよい。
ただし、無理して褒めると嘘っぽくなるので、普段から人をよく見るようにしておくことだ。
そして、相手の「いざとなったら頼りになる」、「いい笑顔で挨拶する」、「やりくりが上手」というような良い面を、ベストなタイミングでサラッと褒めてあげるとよい。
人は誰でも、大抵はこの4つのどれかを欲しているものである。
特に、他人から褒められた時は、その褒められた言葉をその人自身の中で何度も反復して噛みしめて喜ぶという性質があるものだ。
余程のヘソ曲がりでなければ普通は褒められたら嬉しいものなので、上っ面な表現にならないように普段からオープンな気持ちで相手に興味を持って接していくとよいだろう。