苦手な人へ対処するには メモ

 
①親切にする
 人に親切にすれば、自分自身が相手を好きになることもできるし、相手も自分のことを好きになる可能性も上がるし、良いことである。
 特に、嫌いな人には親切に接してあげるとよい。
 
 親切をすると、自分の脳でも相手の脳でもオキシトシンが出るため、お互いに好意的な感情が湧きやすくなる。
 相手に親切にしてあげれば、こちらが相手を嫌いに思うトゲトゲしたり尖ったりするような冷たい感情も和らぎ、穏やかでいられる。
 自分を嫌う相手側も、こちらが親切にすることでオキシトシンが勝手に出てしまうわけだから、自分に対して好意を持ってしまう。
 
 と言うことで、人に親切にするということは、強制的に自分のことを好きにさせる手段だとも言えるのだ。
 普通は、嫌いな人がいたら嫌がらせをしたり嫌悪を示したりするものだろうが、実はそれがお互いにネガティブな感情の返報性を起こして負の連鎖を招き、より厄介な人間関係を作り出しているのだ。
 
 非言語的コミュニケーションにおいても、人は思っている感情が表情や雰囲気に表れてしまうものなので、「この人嫌い、苦手」と思えば思うほどそれが非言語的に相手に伝わってしまい、相手はあなたに対しての警戒や嫌がらせの態度を強めて、お互いに負の連鎖を起こしてしまう。
 だから、あなたが嫌いな人に対して表面的には笑顔で接しているとしても、非言語で嫌いな感情は伝わっていることもありだいたいは見抜かれているため、仕事の評価が下がったり、嫌がらせやパワハラに繋がっていくのである。
 
 嫌いな人に対してすべきことは、相手の悪口や誹謗中傷や嫌がらせをするのではなく、親切にするということである。
 
 
 
②接触頻度を増やす
 例えば、「話しかける回数を増やす」などである。
 苦手な人や嫌いな人とは話したくもないし、顔も見たくないし、できるだけ避けたいものだが、そこは頑張って増やした方がよいのだ。
 心理学にはザイオンス効果と呼ばれ、接触頻度が増えるほど親密度が高まるという考えがあり、相手と仲良くするためには非常に重要な心理的法則と言われる。
 
 相手と仲良くするためには「何度も会う」ということが大切である。
 と言っても「長く会う」必要はなく、例えば週に1回1時間会うよりも、5分ずつ12回話しかける方が良いということである。
 やはり、普段の挨拶や雑談というものは大事なのだ。
 
 5分でも3分でもいいので挨拶したり雑談をする機会を設け、毎日話しかければ親密度も増していく。
 「嫌いな人」というのは、誰であれわざと避けたり避けられたりするものなので、そもそも接触頻度自体がものすごく減っていき、その結果としていつまでたっても仲良くなれない。
 だから逆療法みたいな形になるが、嫌いな相手だからこそより笑顔で挨拶したり、より積極的に雑談をしていくということを、自発的にしていった方が良いだろう。
 
 
 
③何かの会の時に隣の席に座る
 特に、お酒の席などの機会があれば、そこでやってみるとよいだろう。
 とにかく接触回数が少ない時は、そもそもコミュニケーション量が少ないものなので、ある程度コミュニケーションを取るとよい。
 そうすれば、「この人にはこんなに良い一面もあったのだ」と相手の良い部分が見えてきたりもする。
 
 コミュニケーションの回数や量を増やすため、飲み会や食事会などであえて隣の席に座れば、強制的に話さざるを得なくなるのでよりコミュニケーションが深まっていくのだ。
 また、お酒の席であれば饒舌になりやすいので、素面の時よりも難易度は優しいだろう。
 先に、「人に親切にするということは、強制的に自分のことを好きにさせる手段だとも言える」と書いたが、それ以外にも人に飲ませて食わせて味方に付けるというやり方もあるので、もし知らなければある程度の対処のためにも知っておくくらいはした方がよいだろう。
 
 みんなが一堂に会する時に「そんなに楽しくないことは嫌だ」と思えば他の機会を探してやればよいだろう。
 しかし、もし苦手な人への対処を直していきたいのであれば、この③も先の①②も確実に、あなたの相手に対する感情が変わるための材料となるし、相手のあなたに対する感情を変えていくための材料となり得るのだ。
 
 自己成長するとか性格を良くするといった意味では、努力を重ねて自分を変えるのも成長させるのも大変なことだろう。
 相手を変えるだなんて尚更のことであり、ほぼ無理と言っても過言ではない。
 
 しかし、人間関係は変えることができる。
 最初は少し骨が折れるかもしれないが、この三点についてやってみるだけでも、二週間もすれば必ず少しくらいは改善させていくことができるはずである。
 
 
 
※2023/6/20投稿分を誤って削除していたため再投稿(2023/6/21)