自己成長は肩肘を張らずに普通のこととして楽しむ方が良い


 自己成長というと自分に苦行を課すようなイメージをする人がいますが、新しい体験などをして脳のネットワークが広がればそれは自己成長と言えるものであり、そう考えると毎日しているものです。
 例えば、「仕事で今までしなかった体験を今日できた」とか、「学校や塾で昨日まで出来なかった問題が解けるようになった」など、そのような事でも自己成長と言えます。
 ですから、あまり根を詰めすぎず、ちょっとしたことであっても成長したことは素直に喜ぶとよいです。

 昨日まで出来なかったことが今日できるようになるのは基本的には喜ばしいことです。
 しかし、それよりも大切なのは、「自己成長に対する見方」も一つの視点だけのものではないということを知った上で、毎日を楽しむということです。

 自己成長は、知識が広がったり体験が積み上がったりして「何かを得られる」こと多いですから、基本的にはドーパミンが出ることと言われたりします。
 ただ、基本的には楽しいことではありますが、もし過剰にプレッシャーや苦しさを感じているのであれば、やり方が間違っている可能性もあるかもしれません。
 「目標の設定値が高すぎる」という可能性が考えられるとしたら、最初から小さい目標を設定するか元々の大きな目標を小さく分解するかして、それらを一つずつ順番に達成していくようにすると、自己成長を感じ取りやすくなるでしょう。

 人生の目標や半年後・一年後の目標設定ももちろん大事ですが、達成の経験がそれなりにないと自信もつきませんし、気持ちも塞ぎ込むことが増えてしまうでしょう。
 しかし、小さく切り分けておけば、段取りもつけやすくなり達成までの筋道が分かりやすくなりますから、その達成自体もしやすくなります。
 さらに「今日のタスク」や「ToDoリスト」として落とし込めば、取り掛かる順番も決めやすいですし、そのタスクやToDoリスト自体も小さな目標リストとなるのです。

 その他にも、例えばインプットしたことをノートやパソコンでまとめたり、自分の言葉として書き直したり、誰かに話すなどしてアウトプットすれば、頭の中もより整理されることでしょう。
 このようなことでも立派に自己成長と言えますから、無理に「何か大きなことを成し遂げよう」と意気込みすぎなくても、自分でできる範囲のことから始めていけばよいのです。
 さらに、その後に自分が行動に移したたことをフィードバックして、次にとるべき行動を見出して実行したり、今よりも質の高い結果を得ることができれば、それらもまた自己成長したことになります。

 ということで、自己成長を「呼吸をするような当たり前の感覚」として捉えるようにすれば、あまり肩肘を張らずにプレッシャーや苦しみを感じたりせずに、「日々を楽しむ」というスタンスで続けていかれるようになるかと思います。