朝の時間をもっと集中して活用するためにできること


①机の上をきれいに片づけておく
 厳密に言うと、前の日のうちに机の上をきれいに片づけておく、ということです。
 朝は集中力も気持ちも高いので、大事な仕事を真っ先にするためにも、作業する机の上はすぐに取り掛かれる状態にしておく必要があるからです。

 脳では睡眠中にその日に学んだことや体験した記憶を整理する働きがあるため、起床後が最も整理されている状態となります。
 また、起床後2~3時間は脳のスペースが整理されてたくさん使える状態になっていますから、集中力も高く維持しやすく、脳のゴールデンタイムとも呼ばれます。

 この、少しでも整理された状態を少しでも長く使えるようにするには、次の2点が重要です。

  (1) 朝起きた後にその日の最も大事な仕事をこなす
  (2) それまでの間は、余計な情報を頭に入れない

 (1) をしっかりとできていれば、その日一日の充実感を得られるようになります。
 それだけで残りを気分良く過ごすことにも「明日も頑張ろう」と思うことにも繋がり、良い循環が生まれやすくなります。

 (2) の余計な情報とは、その日の最も大事なやるべき行動に関連しない情報のことです。
 例えばテレビ、スマホ、ゲーム、仕事の後の予定などのことであり、こういったものはその日の最重要項目が終わるまでは一旦置いておくということです。
 綺麗な机や脳の状態をを十分に活用するためには、とにかく机の上には余計なものを乗せておかないことです。

 

②情報系統は一つに集中させておく
 前項に続きますが、例えば「金融の仕事をしている人が通勤電車に乗っている時にスマホを使って金融市場をチェックする」というのであれば、もちろん仕事に関連しています。
 しかし、これが「その流れで芸能人のニュースやブログも見る」というのであれば、余計な情報に時間も脳の空きスペースも使うことになります。

 要は、その日の朝に予定している目的に相応しくなるように、情報の取捨選択もそれに合わせて絞り込むということです。
 それが机や脳の空きスペースを無駄に散らかさないコツであり、朝の集中した時間を長く上手に使うコツにもなるのです。

 「それでは、今日の予定やルーティンはいつ決めるのか」というと、前の晩にリストとして書き出しておくなり、その日の朝の歯磨きや身支度の時間に考えて書き出すとか、通勤中に考えておいて机に向かった最初の5分位でリストとして書き出すようにすることです。

 朝の貴重な時間を最大限に活用するには、雑多な情報をむやみに取り込まないことです。
 それまでにインプットしておくものは質を絞り、頭の中をできるだけ綺麗に保っておき、始めるとともにすぐに全開の力を使えるよう準備しておくと、午前中の時間をより長く集中して活用できるようになる可能性が高まります。