カウンセリングや悩み相談で上手に聞く方法

 
カウンセリングや悩み事を聞く時においては、傾聴すること。
聞くことに集中すること。
※指導者、リーダーなどが問題解決に努める場合は別である。
 
傾聴のやり方は、相手の話を肯定しながら聞くことである。
それに加えて必要なのは、笑顔と頷きとアイコンタクトである。
難しいようなら、時々目を合わせながら頷くだけでも良い。
非言語的にも受け止めていることを相手に分かってもらい、
かつ安心させてあげるのも、上手な傾聴のやり方のコツである。
 
要は、相手の話を肯定して受け入れ、相槌で聞いている様子も伝えながら、
非言語も上手に使って話しやすい雰囲気を作り、相手の話を聞くのである。
もちろん自分の立ち位置や心身の状態はニュートラルでいることが前提である。
 
相手が話していることを聞きながら、あるいは聞いた結果アドバイスをする必要はない。
アドバイスをしたら傾聴ではないし、頭の中で余計な事を考えながら聞くのも傾聴ではない。
アドバイスすることについて考える必要も、しなければならないという強迫観念に駆られる必要もない。
これらをしてしまっていたら、カウンセリング悩み相談としては良くない聞き方である。
 
とは言っても、頭から終わりまで真剣に聞くというのでは双方にも重すぎるだろう。
「ガス抜きをする」、「ガス抜きに付き合う」という考え方であれば、
気楽に聞けるし、アドバイスの強迫観念が少なくて済むし、
相手の話を真剣に聞いてあげる姿勢も維持することができる。
 
こうすることでたとえカウンセラーでなくても、
少し練習すれば、安らぎ、癒し、安心を与えやすくなるし、
相手にとっても悩みを他の人に打ち明けやすくなり、
結果としてカウンセリングのような効果を発揮することができるのである。
 
ただし、相手の話に飲み込まれたり、優劣や上下などの関係性で不利に落とし込まれたり、
相手のいいようにこちらが動かなければならなくなってしまう状況は、絶対に作らせないこと。
元々の相談事から逸脱してはならないし、させてはならないことは十分に注意しておくこと。
この点については、先の指導者やリーダーの場合の話でも同様である。