プロダクト・ポートフィリオマネジメント、SWOT分析を個人に応用する

 
●プロダクト・ポートフィリオマネジメント(以下PPM)を用いた自分のスキルの棚卸
PPMは、企業において各事業の位置付けを確認し、
経営資源(人・金・物)について最適な振り分けができるよう、
戦略を策定するための分析手法の一つ。
 
「市場成長率」と「市場シェア率」の2軸で分け、
各事象には「花形」、「金のなる木」、「問題児」、「負け犬」の4つに分け、
各事業をそこに当てはめて分析していく。
 
これを自身のスキルアップの分析に応用する。
 
 
スキルの相対的シェア(高)
スキルの相対的シェア(低)
スキルの重要性(高)
あって当然のスキル
勝負のスキル
スキルの重要性(低)
任せるスキル
押さえのスキル
 
縦軸 → スキルの重要性
横軸 → スキルの相対的シェア
 
・左上 ・・・ あって当然のスキル
 必ず最低限のレベルは身につけておきたい領域。
 重要性が高く、多くの人が身につけているスキルと言える。
 
・左下 ・・・ 任せるスキル
 より高度な仕事をしていくために、後進に任せるようにしたい領域。
 定型化させた仕事などから始めていくとやりやすい。
 
・右上 ・・・ 勝負のスキル
 周囲から抜きん出るために意識してレベルアップを目指すべき領域。
 個々に強みを作りたいもの。
 
・右下 ・・・ 押さえのスキル
 重要度はこれ以上高くならないが、持つ人が少ないスキルだけに、「芸は身を助ける」という領域。
 その代わりにそのスキルには相当の深みが必要。
 
 
●SWOT分析を用いた課題の見つけ方
SWOT分析とは、ビジネスにおいて戦略、計画、マーケティング、経営資源などについて、
より良い意思決定や最適化をするためフレームワークの一つ。
今後の戦略、機会、展開、課題などにつなげられる。
 
環境と影響度の2軸をもとに、
 
 ・Strength(強み)
 ・Weakness(弱み)
 ・Opportunity(機会)
 ・Threat(脅威)
 
の、4つの事象に切り分けて分析する。
 
・環境
 ・外部環境
  競合や法律、市場の傾向など自社を取り巻く要因
 ・内部環境
  資産、価格、品質、ブランド力などの要因
・影響
 ・好影響
  良い面、プラスの面を持つ要因
 ・悪影響
  悪い面、マイナスの面を持つ要因
 
SWOT分析にたすきがけをすることで課題が見えてくる。
 
 
好影響
悪影響
内部環境
S(強み)
W(弱み)
外部環境
O(機会)
T(脅威)
 
・強み × 機会
強みを武器にして機会を最大限に活用するにはどうしたらよいか
 
・強み × 脅威
強みを生かして脅威に対抗するにはどうしたらよいか
 
・弱み × 機会
弱みによって機会を失わないためにはどうしたらよいか
 
・弱み × 脅威
弱みと脅威が重なる最悪の事態を回避するにはどうしたらよいか